「『終わり』と『始まり』」
はじめまして。路地裏の猫です。
こちらの作品は不定期で更新していこうと思います。
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この世界はあまりに醜く、争いに明け暮れている。
多種多様な種族が存在し、己の正義を振りかざし貪り、決して終わることのない争いを繰り返す。
彼らは理由などどうでもいい。
種族が違う、顔が嫌い、気に食わない。
そんなくだらない火種で今日もどこかで争いが起きる。
争いによって多くの血が流れる。
今日も明日も明後日もその次も。 永遠に。
不幸になる人がたくさん生まれる。
今日も明日も明後日もその次も。 永遠に。
金を得て他を蹴落とすやつらも生まれる。
今日も明日も明後日もその次も。 永遠に。
だから私は決めた。
私が、この世界すべての『敵』になろうと。
すべての人の為に。
この世界の為に。
すべては平和をもたらすために。
……役目を終えた私は今日死ぬ。
私という『敵』の存在によって世界は平和となることができた。
私を倒すために人類は手を取り平和を求めて抗った。
それも今日で終わり。
俺が死ぬことによって彼らの、そして俺の悲願は達成される。
『よかった』
たった一人の私の命によって世界は救われる。
多くの子供が、大人が、動物が、環境が、大地が、海が、空が救われる。
彼ら四天にも感謝をしなければ。
こんな私の身勝手な野望に付き合ってくれたあいつらにも。
最後に、彼には申し訳ないことをした。
こんな私のわがままに付き合ってもらって。
彼に私の『思い』を伝えると、優しい涙を流し泣き崩れてしまった。
とても残酷なことを私は彼にさせることになる。
きっと私が死んだ後、世界は彼のことを「勇者」と称えるだろう。
どうか。
どうか彼には誇ってほしい。
すばらしいことをしたのだと。
今は、私の前では素でも大丈夫。
でも世界の為、平和の為に「勇者」でいてほしい。
「勇者」でい続けてほしい。
決して非はない。
すべては私が選んだことだ。
彼に決して、決して非はない。
これは私のただのわがままだったのだから。
「勇者」は言った。
「あなたが我々世界にとっての『最強の敵』でよかった」と。
私は嬉しかった。
彼には「勇者」としての覚悟がある。
彼の目には希望が見えた。
『よかった。これで悔いはない』
「勇者」の剣が私の心臓を突き抜けた。
今後『』内は『最強の敵』の心の中のセリフとなります。
また「クラスのギャル、放課後は喫茶店で不器用マスターやってます」もぜひよろしくお願いいたします。




