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フレアVS俺
「いや、ケンカすんなら、俺はギルドに入らない」
俺はケンカは嫌いだ。
殴る蹴る、殴られる蹴られる、全部嫌だ。
「はぁ……」
フィナは諦めたように溜め息を吐く。
「わりぃな、フィナ」
「あんだけボコボコにしたくせにケンカが嫌いたぁな。それとも俺が怖いか?」
挑発的な笑みに俺は返答する。
「はっ! んな訳ねぇだろが」
「なら、刻哉とやらの事は諦めんのか? 自分の好き嫌いの為に友達を見捨てんのか?」
……はぁ。
確かにギルドに入った方が刻哉を捜せる確率も上がる。
でも、今となってはこの世界に来ている可能性の方が低い。
フィナ曰わく零ではないらしいが。
あ~くそ! 刻哉の糞ボケ!
「やってやるよ。火の魔術師!」
――――――――
バルチックにある地下闘技場が戦いの舞台だ。
観客はバルチックのメンバーとフィナだ。
負けたらかっこわりいなこりゃ。
「行くよ?」
フィナが確認を取り、
「ファイッ!」
俺とフレアの戦いの火蓋が切って落とされた。




