終結
俺とフレアの拳が交差する。
狙いはフレアの胸板だ。
フレアの拳を首を曲げて避け、フレアは拳を受け止める。
「「じゃあな」」
俺と台詞が被った。
直後。
フレアを凍つかせたと同時に俺の首が燃えた。
「熱ッッッッッッァ!?」
氷で即座に冷やす。
フレアを凍らせている氷が爆発した。
「はっ、危ないじゃねえか」
炎で出やがったか!
「らぁぁぁあッ!」
もう手加減は出来ねえッ!
数十メートルはある氷の塊をフレアに飛ばす。
「炎幕!」
ゴッアアアア! 水蒸気が天井に立ち上る。
俺からはアイツが何の技を出しているかなんて見えない。
氷から赤い火柱が突き抜けてこちらに進んできた。
「ありゃあ!」
氷を水に変えてぶつけて爆発させる。
ガシャアン! 氷が数メートルになっているが無事フレアにぶつかったらしい。
「零次! やってくれるじゃねえか」
脚に炎を纏わせ、拳に炎を纏わせて物凄い速さで向かってくる。
「おらあああ!」
俺も拳に冷気を乗せて殴りに行く。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッ!!!
拳と拳が当たり、お互いの顔面にぶち当たる。
「が……ッ!」
「ゲホ」
辺り一面に水蒸気が立ち込める。
いやもう霧って言ってもいいな。
つーか、火傷しまくってるな。
相手は凍傷。俺は火傷。
拳に冷気を上乗せさせる。
フレアも炎を燃やす。
「ラァァァアッッ!」
渾身の一撃。
拳と拳が当たり、お互いの力が相殺される。
お互いに距離を少しとる。
「ははっ、良いこと思いついた。次でフレア! お前の負けだ!」
これは俺の勝ちだな。
前が霧で霞んで見えにくいけど。
「俺の勝ちに決まってんだろうが! 行くぜ」
「「アアアアアアッッ!」」
手に魔力を溜める。
「火炎――」
「雨雪――」
一撃。
「紅炎!」
「絶対凍結!」
ズアアアッッ! 数十メートル程の炎のうねりがやってきた。
が、
バキン! 俺と炎以外の全てが凍った。
炎は氷で相殺された。
目の前が氷氷氷氷氷氷氷。
いや~動けねえ……。
あの水蒸気って元は俺の魔法から作り出したから操作出来ると思ってやったら……やりすぎたなぁ……。
いきなり凍らしたら、未来へタイムスリップ出来るらしいぜ!
だからみんな生きてるだろ。
うん。
あれ~。
どうやって脱出しよう?




