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その2

空き過ぎてもうなんかただの自己満足。


あ、短いです


「いい服みつかった?」


あれから2人で買い物にきた。

私の家と店から結構な距離があったけど苦ではなかった。

アレンくんと一緒に歩くとなんか自分の顔が恥ずかしくなるレベルだったけどアレンとの会話は意外と弾むものだ。

いやあ、アレンくん1回笑いかけたんだよなぁ。


「おね、さん・・・あれほしい・・・」


回想に入りかけた私にそういったアレンくんが指さしたのは服を着たマネキン。

黒い長めの袖と真っ黒なズボンを履いて黒い靴を履いて・・・ととりあえず真っ黒なマネキン。

・・・ああいうのが趣味なのかな??

というか言ってもいいかな。


あの服レディースだよ。


「あの服でいいの?」


アレンくんのために買い物に来たが全身真っ黒とはまた。しかもレディースとはまた。

でもアレンくんはスタイルがいいので全身真っ黒でもイケるのかもしれない。

・・・黒い服を着たアレンくん・・・・・・?


ニヤケますな。


「・・・・・・い・・・」

「ん?」

「ふくじゃ、なく、て・・・まねき、ん」


・・・まねきん?


「・・・おねえさんに、にてる」


あの美少女のマネキンが私に似てる??

・・・まっさかー・・・・・・かー・・・え、似てないよね?


「アレンくん・・・服買おう・・・マネキンはまた今度ね・・・」

「・・・まねきん・・・・・・。・・・わかった。ふくかう。」


未練がましそうに美少女マネキン、略して美少女マネキン(略せてない)を見ていたアレンくんだが、承諾してくれた。














結局あのマネキンのメンズを買った。

・・・高かったけどアレンくんがかっこよくなったからおけ。

・・・・・・麗しくなった。

本を与えてみたら嬉しそうに読み始めた。

・・・飼い慣らしてる気がしてきた。ワンちゃん買うのもいいかもなぁ・・・


「おねえ、さん」

「んー?」


アレンくんをソファに座らせて反対側のソファに座っていたらアレンくんが話しかけてきた。

あっちから話しかけてきたの初めてじゃない!?

どんどん好感度が上がっているのでは!?!?


「めがね、かけてるね」


アレンくんは両手の親指と人差し指で丸を作り目元に当てた。

・・・あざといっ!!


「んー・・・私少し目が悪くて読めないわけじゃないんだけどかけたほうが読みやすいんだよね・・・アレンくんは目はいいの?」

「・・・・・・・・・」


目元に手を当てたまま首を右に傾げたアレンくん。

わからないのかな、やっぱりちょっとアレンくんあざといね!!

しばらく無言だったアレンくんは首を元に戻し、左手を私の方に差し出す。


「・・・?」

「・・・・・・めがね・・・」


ああ、そういうことか・・・アレンくんコミュニケーションは大事だよ。

ちょっとびっくりするよ。

自分がかけていた赤いメガネを外してアレンくんの左手に乗っけるとアレンくんはすぐにポケットにしまった。


・・・え、かけないの?かけるからめがねっていいながら手差し出したんじゃないの??


しまうの??????


「ありが、と・・・」


ふわりと笑うアレンくんにずきゅーんされた私はもう何も言えなかった。

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