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退屈は僕を殺したい  作者: おどろん
第四章 特訓篇

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龍堂神社

お疲れ様です。

とりあえず、書き貯めていたものが無くなったため純粋に考えながら文字を起こし、最低限の添削を行っております。

龍堂の神社(アカネの実家)に関しての情報は既出だと思い込んで省くところでしたが、どうやら以前のエピソードを投稿する際に添削で消してしまったようです。

そんな感じで気付かないで情報がダブったり、足りなかったりするところがあるかもしれませんので、何かお気づきの点があればご教授頂けると助かります。

【龍堂神社】


アカネの実家でもあるその神社は、地元ではもちろん全国でも随一の神社として知られている。

古くからある由緒正しく格式高い神社であるとのことだが、無神論者な上あの龍堂菊(ババア)が嫌いな俺は姉さんに連れられて行く以外には足を向けることはなかった。

しかしそれはあくまで中学からであって、俺が小学生を卒業するまでは俺と姉さんはそこの一角に住んでいたのだ。


俺と姉さんの2人が中学に上がった時に、今の家を貸し与えられて、姉さんは高校までの間は学校終わりにこの神社でアカネと修行していたとのことだ。

当時は最初こそ当然のように俺も学校終わりに姉さんについていこうとしたのだが、姉さん本人に申し訳なさそうに断られてしまった。

姉さんはハッキリとは言わなかったが、俺はそれが龍堂菊(ババア)の差し金であることを確信していた。

流石にまだ何の力もなかったガキの俺は、俺が行くことでババアの不興を買って今の家を追い出されるわけにもいかなかったので、大人しくしていた。


そもそもこっちだって会いたくもなかったしな。


少し憂鬱になりつつも、立派に構えられた階段を目にする。

300段ほどあり、高さで言うとビルの大体15階程度もあるそうだが時間にすれば5分から10分程度で登れるし、途中で広い踊り場のような場所もあるので年寄りでもなければそこまで苦労はない。


俺は勿論、他3人も全く苦が無い様子で登っていく。

途中でスーツで場違いの連中とすれ違う。

5人程のSPを彷彿とさせるような人間と、その中心を歩く一際目立つ存在が1人。

見たことある顔だ。

たしか政治家の人間であるのは間違いない。

興味がないから覚えてないが。


途中で俺たち…いやおそらくアカネに気付き、足を止めてこちらに頭を下げてくる。

対してアカネは、視線だけを送って会釈すらしない。

それに気を悪くするわけでもなく、その男たちは立ち止まったまま、こちらを見送っていた。


ああいうお偉いさんみたいなやつがこの神社に訪れる光景はよく見たものだ。

まぁガキの頃は『変なの』くらいにしか思っていなかったが、昨日の話を聞いた後では鬼憑きの関連で来ているのは疑いようがないだろう。

おそらく例の被害女子の件で来ているのかもしれない。


俺の件ではないはずだ。

おそらくは俺の扱いに関しての決定権を持つのはババアになるだろう。

それ如何によっては、監禁やら最悪処刑なんてこと言い出す可能性も無いわけではない。

おれはむしろ有り寄りと考える。

他の3人がそこまで考えているかは分からんが。


最強とやらのアカネもババアの決定にはわりと従順だ。

まぁ孫だしな。

助けは期待できない。


もしキナ臭くなったら…


メグにでも連絡を取って、ユキにババアをぶっ殺して貰ったほうが早いかもしれないな。

そうすれば実質的なトップはアカネにすげ替え…いや、そういうキャラではないか。

代わりの人間も用意されているのだろうか?


なんて、あまり現実的ではないことを考えてしまうのはやはり、


【嫌い】より【苦手】が勝ってるんだろうな


ガキの頃の体験ってのは存外馬鹿にできない。

何でもないことが、一生記憶に残るほどの体験となり得ることもある。

良いことも、悪いことも。


ガキの頃から人の感情が読める俺は、ババアと初めて会ったときに感じた明確な()()に強烈な恐怖を埋め込まれた。

理由も分からず殺意を向けられたこともだが、俺が殺意に気付いたことを察したのか、それ以降ババアの感情が一切読めなくなったのだ。


そんなことには今にも昔にもババアだけで、俺からは特に不気味に映ってしまう。

しかし今よく考えてみると、それがババアの力の一端である可能性が高い。

アカネですら全く問題なく俺の力は通用するのに、あんなババアに自力で対策できるとは思えない。


となれば、普通の力ではないナニかが作用しているのは明らかだ。

狩人の偉い立場というし、今回の機会を有効に活用して能力なり弱点なり、探れるものは探ってみよう。


ユキの本懐を考えるに、狩人の権力者というのなら必ず邪魔になってくる存在だ。

ババアに感謝の念を抱く姉さんには悪いが、

いずれこのババアは()()する必要が出てくるだろう。

問題はその時に、姉さんやアカネをどうするかというのを考えておかなければならない。


4人でたわいもない会話をしながら今後の計画を考えていく。

そして関係者以外立ち入り禁止の入り口から建物に入っていき、長い廊下を進んで曲がって…遂にはババアの部屋の前に立つ。


「婆ちゃん、はいるぞー」


とアカネが扉越しに声をかける。


最初にして、ここが山場だ。

気合いを入れて臨んでいこう。

5/7テコ入れしました

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