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だって女神じゃもん -女神リーザちゃんの日記 2.0 -  作者: へるきち
対立

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48/53

48. 女神にもおしまいは来るのじゃろうか?

 ターマに向かう前に、事件がおきた。ひとつの終わりを告げる事件が。


 リーザ神社、女神の沸く広場に新築した神社ね、そこの境内に猫が現れたのよ。背中の羽根も、おしりの逆鱗も無い。つまり、魔王でもドラゴンでも無い猫。この山にはジャガーやタイガーは居ても、猫は居ない。人里から迷い込んでくるはずもない。


 つまり、この猫は。


「やあ、これはツインテールの悪魔じゃないかな?ここまで弱体化しちゃったら、もう滅びが近いね」


 ムーンライト堕天使によると、これは悪魔、ツインテールのあれ。


「悪魔は死んでも転生するけどね。その度に弱体化することが観測されているよ。弱くてニューゲームと我々は読んでいるけど」


 最初は14歳児だったのが、何度か転生を繰り返すうちに6歳児になって、4歳児になった。私達が見たのはここのタイミングね。キナコに轢き殺され、次にハナちゃんに撲殺されて、猫になって生まれてきた。


「ニンゲンの赤子だったら、これにとっては最悪だったね。今は、ここに神社があるから、まだしも。ニンゲンの赤子は非力だ、誰も居ない処に生まれてしまったら、直後にでも死にかねない。何度転生しても即死。デスループを何度か繰り返して終わりだ」


 前回はまだ4歳児だったし、ここはリーザ組が放棄中だったから、悪魔のメイドが来て、拾ったのね。その後、何故かはぐれたようだけど。


「もっとも、猫だからと言って、助かるわけでもなさそうだね。悪魔のメイドは滅んだからもう来ないし。仮に来たとしても、ここは騎士が守っている土地だ。何度来ても無駄だ」

「それに、悪魔の敵は、騎士以外にも存在する。地上最強なのが」


 黒猫型魔王のシズちゃんと、銀ネコ型ドラゴンのドラちゃんが、猫型悪魔を追い出そうとしている。猫は身内には甘いけれども、敵には厳しい。リーザちゃんと一緒ね。


 追い詰められた猫型悪魔は、ほわほわっとした光に包まれて、先代ドラゴンの代替わりの時のように消えた。


 8000年前から地上に居たそうだし大往生でしょう。志半ばではあったでしょうけど、そんなの大抵の人間はそうよ。憐れんでやる必要はないわよね?


「成体に至らずに滅んだか。次の新しい悪魔が、生まれるかどうかは、我には分からないね」

「そんなの、誰にも分からないでしょうよ」


「わしは、こんな最後はいやじゃなあ」


 ターマで商人の相談に乗っている時も、こんなことを言っていたわね。


「お前は、お金にだけ囲まれて一人ひっそりと死にたいのか?誰からもその手を握られることもなく。わしはそんな最後いやじゃなあ」


 私だって、嫌よ。



 事件はそれだけでは、なかったのよ。


 14歳の少女が全裸で境内に転がっていたのよ。


「この神社が巫女の約束の地として機能することが確認できた、のじゃがー」


 転がっていたのは巫女のディレイだ。巫女巫女ダーツなる遊びをして、死んだらしい。よく戻れたわね?先代はどうだったか知らないけれど、今のリーザちゃんは、そいうのが大嫌いなのに。女神に殉じて死んだ事にならないわよ?


 もちろんディレイは、すべての歯を引っこ抜く刑に処された。今のリーザちゃんには、そんな怪力は無いので、樫の木の箒でフルスイングされていた。歯は折れなかったし、悪魔の湯ですぐに回復したから、あまり罰になっていないわね。


「罰になっちょらん。お前の一番こわいものを言え?まんじゅうか?しぶーいお茶か?」

「リーザ様に破門されることです…」


 そこまで言われてしまったら、もう怒れないわよね。


 私達は、ディレイを強制送還するために、ワワンサキにやって来た。ハナちゃんが、孤児院の図書室に行きたいというし、リーザちゃんもそれに興味を示したので、幼女隊のみんなでやって来た。

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