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保安隊海へ行く 84

 ハンガーに入って一番手前。誠の専用機の前に立っているレベッカと西を見つけて要は四人に静かにするように合図した。

「本当に萌え萌えなんですね」 

「そうですね、あのオタ曹長自らのデザインですから。それにしてもまあ有名になっちゃって大変ですよ。演習場に行く度にカメラ小僧を追っ払うのが一苦労で」 

「でもかわいいから仕方ないですね」 

 西はレベッカのその言葉に驚いたように視線を移した。

「そうですか?これは、一応兵器な訳で不謹慎ですよまったく」

「そりゃあアタシも同意見だ」 

 要の一言に驚いて振り向く西とレベッカ。

「聞いてました?」 

「まあな。それにしてもこうして改めて見ると……」 

 見上げ眺め、時に中腰になり。要が誠の機体を見つめ続けている。誠達はそのまま要の方に近づいていく。

「おい」 

 振り向いた要がいかにも情けなさそうな視線を誠に送ってくる。

「そんな目で見ないでくださいよ」 

 誠は思わずそう言っていた。

「これが成人向けゲームのキャラクターなのですわよね?」 

 何か汚物でも見るような視線で茜が誠を見つめる。

「茜ちゃん。エロゲは文化よ!」 

 堂々と胸を張って答えるアイシャ。その前にいつの間にかレベッカが立っていた。彼女はアイシャの手を取り、まるで人生の師にでもあったように濡れた瞳でアイシャを見つめた。

「そうなんですよね!かわいいは正義です!」 

 その反応に一同は金縛りにかかった。

「おい、こいつも腐ってるのか?」 

「みたいだな」 

「いやらしいですわ」 

 要、カウラ、茜は黙って二人の邂逅を見つめていた。

「おい!帰ってきたのか、君たち」 

 奥の事務所に続く階段を下りてくるロナルド、岡部、フィデロ。三人はアイシャとレベッカがじっと見詰め合っている様を見つけて思わず凍り付いていた。

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