保安隊海へ行く 143
パーラは一路、食堂へと向かった。
「シンプソン中尉!それにスミス大尉。こっちです」
喫煙所前でたむろしていたロナルド達に声をかけると、パーラはそのまま食堂へ向かった。
「そばか、いいねえ」
タバコを吸い終えた要がいる。
「手伝うことも有るかも知れないな」
そう言うとカウラは食堂へ向かう。
「何言ってんだか。どうせ邪魔にされるのが落ちだぜ」
要はあざ笑うようにそう言うとそのまま自分の部屋へと帰っていった。誠は取り残されるのも嫌なので、そのまま厨房に入った。
「パーラさん。こっちの大鍋の方が良いんじゃないですか?」
奥の戸棚を漁っている西の高い音程の叫び声が響く。
「しかし良い所じゃないか。本部から近いしこうして食事まで出る」
「建物はぼろいですけどね」
ロナルドに声をかけられて、誠は本音を漏らした。カウラがきつい視線を送ってくるのを感じて、誠はそのまま厨房に入った。
「誠君。ざるってある?」
「無いですね。それに海苔の買い置きって味付けしか無いですよ」
誠は食器棚を漁っているパーラに答えた。
「わさびはあるわ。それにミョウガも昨日とって来たのがあるわよ」
「グリファン少尉。あんまりそばの薬味にはミョウガを使わないと思うんですけど」
「冗談よ!」
西に突っ込まれて、サラは微妙な表情をしながら冷蔵庫から冷えた水を取り出した。
「まだ早いわよ。じゃあ金ざるで代用するから。あと誠君は手伝うつもりが無かったら外で待っててくれない?」
大なべに火をつけるパーラ。その剣幕に追われて誠は食堂に追い出された。




