保安隊海へ行く 137
「どれがいい?」
そう言いながらにじり寄る要に眉をひそめるレベッカ。
「私は……ビールでいいです」
「遠慮するなよ」
要の手がレベッカの肩をつかんだ。怯えるように低く声を上げるレベッカ。
「ビールで良いんだな?パーラ、一本取ってくれ。それにコップも!」
そう頼みながら今度は顔を近づける要。レベッカは怯えたようにあたりを見回す。
「西園寺さん。止めた方が良いですよ」
「誠!一体何を止めるんだ?こう言う事か?」
要の右手がレベッカの胸に伸びる。
「あ!」
思わずアイシャが吹いた。カウラの烏龍茶の入ったコップを握る手に力が入る。
「だからそれを止めろと……」
「だってぷにぷにして気持ち良いぜ!」
要の大声が部屋に響く。他のテーブルの隊員の表情は明らかに一つの言葉で説明がついた。
『またか』
そう思った彼等はそのまま誠の座るテーブルから視線をそらした。
「いいだろ、カウラ。おい、アタシの胸も触って良いぞ」
そう言ってレベッカの手を握ると自分の胸に当てる。
「要!」
いつの間にか要の隣まで歩いてきた明華がレベッカから要を引き剥がす。
「これ没収!」
そう言って要の前のボトルを次々と取り上げる。
「姐御!勘弁!まじで!」
少しろれつが回っていない要を見下ろしている明華。さすがに悪乗りが過ぎたと言うように要はレベッカから手を放した。




