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喧嘩を吹っ掛けるグリムに、予想通り噛みつくバルバトス。
しかし、今回は続きが始まる前にエリゴスが口を開いた。
『私はそうですね・・・魔法を使えば3km程でしょうか。レラジェは・・・』
『わたしは、魔法、使えない・・・通常の範囲で、今日のライフルだと900~1100m・・・』
『死神の方は?』
「こっちは妹が風魔法の補助付きで4、5km。新しいポイントは此処から1km離れた廃ビルにしようと思う」
『「妹が」と言う事は、お前は行かないのか?グリム』
自身ではなく、妹の狙撃可能範囲を答えるグリムに、エリゴスは何となくグリムのしようとしていることを察した。
確認のために問えば、返ってきた返答は「イエス」。
「嗚呼。俺はこのポイントに残って片付けでもするさ」
『死神、正気ですか?』
「失礼な。ちゃんと正気だわ」
言葉は悪くも、グリムの返答を聞いて心配するバルバトスにグリムはそう返す。
「にぃ・・・」
「心配すんな。ゴミ掃除するだけだから問題ねーよ。ゼパル。妹頼んだ」




