表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神リーザちゃんの日記  作者: へるきち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/56

どらごん戦争のおしまい

「たこ焼きの1日の売り上げ数が、もちもちブックに世界一認定されたわ」


この世界にも、世界一認定ブックがあるんだね。お団子屋が発行元なのかな?

あの日、使ったズンダ金貨は、たったの50枚だった。

わしらは、金貨50枚でズンダを支配した。

国ひとつ、200万円で買ったのじゃ。


シン王女様の帰還と、女神様御光臨の効果で、底値だったズンダ金貨は、その日の内に1枚4万円から100万円まで上がった。その後も上がり続け、今は1000万円。

ズンダ国民だけでなく、エタナル教の巫女共や信者まで欲しがっているのに、50枚しか市場に無いのだ、そりゃ無限に上がるわ。

インターバンクの協定で、1000万円の固定レートになった。

誰が、どうやって使うんだろうね、そんな超高額な硬貨。


どらごん組の総資産はズンダ金貨140万枚、円に換算すると14兆円となった。


あの日以来、ドラちゃんはたこ焼きが大好物だ。たこ焼きさえ食べられるなら、ピカピカコレクションは要らないそうだ。ズンダ旅行に行って良かったよ。


「旅のおみやげが大き過ぎるけどね」


ズンダ共和国は即日解体され、神聖ズンダ共和国が樹立した。新世紀の幕開けだ。


革命軍の雇われ兵士達は、近衛騎士予備校で小学生からやり直している。

教育を受ければ、時給500円で傭兵に身をやつす事もないだろう。

なお、ヤキトリの妹スズメは無事だったよ。近衛騎士予備軍でもある彼女が、時給500円に負けるわけも無かった。


神聖ズンダ共和国は、民主資本主義を採用する。ワワンサキの民主化研究会のメンバーが、共和国に帰化し、不眠不休で憲法の草案などを作成中だ。あいつらも、本当は純粋に民主化を研究したい者の集まりだったのだ。ちょっとは休めよ、と思うのだが、国民の信頼を得るため、必死なのだ。


国家体制の移行は、10年かけてやる予定。国民への教育も必要だから時間がかかる。


女神リーザは、元よりあの国では祭神なので、待遇は変わらない。そのリーザは、わしとは別モノなんだけどね。女神が、そうほいほい降臨するわけにもいかない。ドラゴン山では、全裸でうろついているけどね。


騒動の黒幕は、エタナル神社の神父と、ワワンサキ国王であったらしい。神父は、おそらく粛清済みだし、国王は死ぬよりつらい国民の奴隷と化しているので、これ以上与える罰は無い。


「本当の黒幕は、国外に居る気もするんだけどね」

「周辺三国以外は、眼中に無いんだから、放っておきましょう」

それがいいのじゃ。


神聖ズンダ共和国と、ターマの国は同盟を結んだ。2000年前のドラゴンの怒りも、少しは浮かばれることだろう。


「ワワンサキからも、和平の打診があったよ」

ラジオの生中継で、国家機密を暴露されて、オエド銀行の現頭取や国王ちゃん達が、もうやめてくれと、泣きついてきたそうだ。ワワンサキの事は、ハナちゃんを外交担当として、任せておこう。


こうして、どらごん戦争は終わった。

ドラゴンが参戦しなくて良かった。


疲れ切った体と心を癒すために、久々に幼女隊のみんなと悪魔の湯に浸かっていた時に、あいつらが帰って来た。


「帰って来たぜ、姉ちゃん」


セリカ先輩と、ミーだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ