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女神リーザちゃんの日記  作者: へるきち


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どらごん戦争(ー1)どらごんのむら

 むかし、むかしのことです。といっても、ほんの1000年前のことだね。


 今のオタマ山がある場所に、ドラゴンの村がありました。オタマ山に、じゃないよ。ちなみに、ターマの国では、ターマ山と呼ぶね。ズンダ王国では、ドラゴン山と呼ぶよ。


 ドラゴンの村は、ドラゴンが国王なんだよ。村、なのに実は国なんだね。


 今のオタマ山がある辺りを中心に、今のターマの国の南のさきっちょと、ズンダ王国の東のでっぱりが、ドラゴンの村でした。村よりはずっと広いけど、まわりの国よりは狭いよね。


 国王のドラゴンは、ドラゴンであることが仕事なので、毎日寝ていたよ。朝早くに、ちょっとだけ狩りをして、昼間はいつも日向で丸くなって。そして、夜も寝るよ。猫みたいだね。見た目も猫みたいだったって伝説もあるけど、本当かな?


 ある日、村の真ん中にある、神社の境内に、ズンダ王国の神獣が死にかけで転がっていました。ドラゴンが狩ってきちゃったんだろうね。女神様への、お供えなのか、村のみんなへのプレゼントなのか。


 ドラゴンは人の言葉を話せるんだけど、神社の巫女としか話さないんだよ。その巫女さんは、みんなからはシスターと呼ばれていたっていうけど、巫女なのにシスターって、おかしな話だよね。


 神社の祠には、シスターが大事にしているものが入っています。噂だけどね。中を見ちゃった人は、村から居なくなるんだって。それも噂だけどね。


 その村では、たまに人が突然居なくなっちゃう。祠を開けちゃったのかな。わたしは、ドラゴンが食べちゃったんだと思う。おとうさんは、そんなことあるか、って言ってるけど。わたしの代からは、ドラゴンは人を食べることに、しました。わたしの子供は、違うことを書くかも知れないけどね。


 ズンダ神獣の話に戻るけど。当然、ズンダ王国は怒ったね。ものすごく怒ったね。今でも、あの国は怒りっぽいけど。それでも、王様は、もうちょっとかしこかったそうだよ。ちゃんと、人の言葉で会話したっていうから。


 暴力でしか会話できない、王立騎士団のあんぽんたん共が、ドラゴンの国に攻め込んじゃった。近衛騎士団は、止めなきゃいけないと思うんだけど、あいつらも、頭がぱーだから、むしろ先に特攻しちゃった。ズンダのくず共は、1000年前から、だめだね。


 お団子屋で、おだんご3つ食べただけで、金貨1枚寄こせっていうような、ぽんこつだもんね。滅べば、ざまあだったのに。


 滅んだのは、ドラゴンの村のほうでした。


 ターマのけちけち連中まで戦争に参加して、ドラゴンの村はひどいことになったんだよ。だからドラゴンが怒っちゃったんだ。


 ドラゴンの村は、ドラゴンにぶっ壊されて無くなっちゃった。

 ドラゴンの村があった場所は、山になった。ある日、突然にね。その山の中には、深くて暗い森があって、こわいけものが沢山居た。人は、もう誰も近寄れなかった。これは、今もそうだよね。


 その山のせいで、ターマの国と、オタマ共和国と、ズンダ王国は、国交が無くなった。戦争も出来なくなった。


 ドラゴンの村に居た人は、まわりの国に逃げました。うちも、ドラゴンの村の末裔だっていうことになっている。この聖書の中ではね。しかも、シスターが祖先なんだって。


 シスターは生涯独身でした、子供を生むこともありませんでした、って書いてあるのにね。


 いいかな。暴力は身を滅ぼすんだよ。絶対にだめだよ。あと、けちは、ほどほどにね。お団子は、お友達にも分けてあげようね。

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