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          6 事業

 ミーシャは貧民の子ども。父親が事故で腕を失い職も失った。炊き出しのお姉さんに入植の話しを聞いた。

            6  事業


 上下水道事業は領都中心に行われた。灌漑事業は乾燥地帯を中心に行われた。ゴミ処理事業も始まった。灌漑事業が行われたところでは開拓事業も始まった。領都人々の生活は改善した。開拓事業を起こったところでは農作物が栽培された。一連の事業、産業はマリエール商会が行った。マリエール商会では農業協同組合も設立して開拓地への入植者を募集した。貧民や孤児達が応募して全員受け入れた。

 入植者の一家の一つにミーシャの一家があった。父親は事故で右腕を失い、働き手を失った一家は母親の内職で一家を支えていた。ミーシャは子どもながらも家事を手伝った。貧しいながらも何とかやってこられたのもマリエール商会の炊き出しがあったからだ。炊き出しをしてくれるお姉さんは、

「今開拓地で入植者を募集しています。農作物を作る気持ちと体力のある方を捜しています。気持ちさえあればそれなり条件は考慮します。奮って応募して下さい。」

我が家は多分無理だろうと思った。何しろ父親が腕がないのだ。ミーシャはそのお姉さんに聞いた。

「父親が腕を失いました。それから職に就けません。応募出来るでしょうか。」

ミーシャは不安げに言った。

「今度の日曜日午後1時、領主令嬢マリエール様がエリアフィールを教会でなさります。参加してみてはいかがでしょう。」

教会で治療をしているのは知っている。父親の治療をしてくれたのも教会だ。だけど父親の欠損までは治してくれなかった。何時から始まったのだろう。

「そんな話し始めて知りました。何時から始まったのですか。」

何か違和感を覚えた。

「今度の日曜日午後1時、入植者に応募した人限り特別に行います。おぉ~何とマリエール様は慈悲深い方よ。」

ミーシャはマリエールに抱いた印象が変わった。

 ミーシャ達一家は入植者に応募して日曜日午後1時前に会場に着いた。貧民しかいないようだ。欠損を抱えた者も多い。中には、

「本当に欠損が治るのだろうか。そんな話し聞いた事もないぞ。」

などと言っている輩もいる。

「入植希望者なら治ると聞いたぞ。但し今回は欠損と怪我の治療だけだそうだけど。」

欠損と怪我の治療。回復魔法は普通怪我にしか効果ないと言われているから大回復魔法だ。

 時間になった。司会が説明した。

「今回は、入植希望者に特別に怪我と欠損を治す回復魔法をマリエール様に掛けて頂きます。入植希望者に紛れて入り込んだり、入植する気がないのに治療が受けたいため希望を出した者には天罰が当たります。では始めます。」

マリエールが現れた。まだほんの子どもだ。詠唱を始めた。

「天まします我らが父よ。願わくばここに揃いし、入植希望者の怪我や欠損を癒したまえ。偽って参加せし者には天罰を与えよ。エリアフィール。」

ミーシャの父親の欠損は癒された。しかし、命を失った者もいる。偽って参加した者だ。

 翌日入植地に移動した。昨日のエリアフィールの一件は大きく知られた。エリアフィールで死んだのは欠損が治ると聞いて紛れ込んだ裕福な人間だったらしい。

 父親の事相談したら今度の日曜日午後1時にマリエールがエリアフィール行うから、入植に応募して、参加すればいいと言われた。

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