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なんで、こうなるのさっ!  作者: 利川沙夜子
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下:なんで、こうなるのさっ!

適当に書きました。

よろしくお願いいたします。

 あの、超初心者向けのダンジョンで行われた実技試験から、2週間が経ったが、僕はまだ実家にいる…。

 目覚めてすぐには起きれなかったけれど、リハビリで少しずつ体力を取り戻し、普通の生活が出来るように、なってきた。

 医師からは、もう少ししたら、ダンジョン生活を送る為にも、ハードな運動をして良いし、寮生活を再開可能と言われている。

 つまり、魔法学園に戻れると言うことだ。


 だが…僕は、呪いのせいで、女になってしまった。そのため、そう簡単に学園へは戻れない…


 あのダンジョンに仕掛けられてた呪いを、呪術関係に詳しいアル兄様が、ダンジョンまで行って、解析してきたところ、性転換させるモノだと解ったそうだ。

 学園でも習ったが、ダンジョンで仕掛けられる罠はランダム、1度発動したら止められない、呪われたら治せない、というモノだから、僕が性転換してしまったのは、もう、戻せない。

 僕が思わず叫んでしまったのは、仕方がない事だった。

 「なんで、こうなるのさーっ!!」



 ただ、14歳の誕生日から思い出した前世のおかげか、女の仕草や言葉などがすんなり出るので、きっと、脳は女になったという事を理解しているんだろう。

 けれど、気持ちの方は、今世の男に引きずられているから、何となくちぐはぐというか…変に感じてしまっているのだから、僕自信、女になっちゃった事に、戸惑っているのだ。


 そんな訳で、ここ2、3日の僕の日課は、自室のソファで、のんびり本を読んで過ごしながら、時々、ぼぉっといろんなを考えることだ。

 今もそう過ごしていたら、執事が部屋にきた。

 「クリストファー様、旦那様がお話したいことがあると…。執務室に来てほしいとのことです。」

 「父上が…?わかった。ありがとう。」

 執事と一緒に移動し、入室の許可を得て、執務室へ入った。


 ソファには、すでに父上と母上が座っていたので、真向かい側に僕が座ったのを見て、父上が話しだした。

 「クリストファー、呼び出して、悪かったね。」

 「いえ、大丈夫です。特に、することもないので。」

 「そうか…。本題に入ろうか。今回の実技試験で、呪いによって女になってしまったが、もう、どうしようもないのは、理解しているだろうか?」

 「そうですね。理解はしていますが、戸惑いの方が大きくて、何とも…」

 「あぁ、そうだな…。そうだろう。私達だって、戸惑っているのだから、クリストファーの方が大変だろう

。だが、酷だと思うが、クリスティーナと名前を変え、女の体に慣れ、女としての礼儀作法を覚えつつ、魔物との闘い方も覚えねばならない。」

 「そのためにも、まずは、ドレスなどの注文の為の採寸。そして、ダンスと礼儀作法のレッスン。あと、体力づくりから、魔法の鍛練など、やることはいっぱいあるわ。」

 両親の言葉を聞きながら、ついに来たか…と思ったが、ぼぉっと考える時間があったため、意外とすっきりしている。本当に仕方がない事だけに、二人には大変な思いをさせてしまっていると、逆に申し訳なく思う。

 「大丈夫です。そんなに悲観していませんよ。迷惑をかけますが、いろいろと手配をお願いします。」

 僕は、両親に顔を下げた。

 


 そして、クリストファー改め、クリスティーナになってから、あっという間に2ヶ月が過ぎた。

 魔法学園の制服が出来上がるまでの期間、学園側から、『準備期間という名目で、休学してくれてかまわない』と言われたため、僕は、女として生きるためのいろいろレッスンや特訓をしていた。

 前世記憶もあったため、あまり苦労せず、すんなりと女の体に慣れたし、習得も早かった。

 ただ、体力面では男とは全然違ったので、なんだか、悔しい気持ちになったのは、仕方がないと思う。


 つい先日、頼んでいた制服が届いたため、今日から、学園の女子寮へ入寮することになった。

 女子寮は、侍女を1人連れていかなければならない。なので、セシルという年の近い侍女が、朝から僕と一緒の馬車に乗って、学園へ向かっている。

 ちなみに、男子寮にあった荷物などは、すでに女子寮へと運び込まれているため、僕は行くだけで良い。


 そういえば…。結局、加害者にあたるロザリーナ嬢の父、バーモント伯爵からわずかな賠償金を押し付けられただけで、ロザリーナ嬢本人からの謝罪は無いし、手紙さえも寄越さなかった。

 今も、学園でトラブルメーカーを発揮しいると、アーサー殿下からの手紙で伝えられている。


 あと、母上からも、

 「まぁ、今回の事で、彼らの社交界での立場はないわ。いくら、事故だと騒いでも、非は見て明らかだもの。」

 と夜会などであったことを教えてくれていた。

 元王女である母上は、現国王一家とプライベートで良く会っているだけに、他の貴族たちは、我がアボット家とは対立しないようにしているほどなのに…。バーモント伯爵家は、肩身が狭い想いをしているだろう。自業自得だろう。


 馬車の中ではすることもないので、そんなことを思ったあと、これからの事も考えた。

 きっと、周りの人たちは、僕が女になったことへの戸惑いや好奇心は、隠せないだろう。

 僕だって、他の人の視線を気にしないよう、努めねばならないが、当分は無理だろう。

 

 その後は、侍女とくだらない話をしたり、休憩をしたりで、半日かけて、学園の女子寮に到着した。


 さぁっ!これから、新しい生活が始まるっ!!

 僕は、新たな気持ちで、馬車から降りたった。

とりあえず、ここで、一旦完結です。

その後も、書く予定ですが、そっちは、恋愛にしたいですね!

読んでいただき、ありがとうございました。

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