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アイドルと禁断の恋  作者: ぴたにゃん
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卒業(2)

俺たちは卒業式を終えて会場から教室に移動して高校生活最後のLHRを行った。

担任から卒業証書と花束を受け取って一人一言ずつ親と先生とクラスのみんなが見ている前で話していった。

そして高橋より先に俺の出番が来た。


「みんな、卒業おめでとう!そして先生方、三年間という短い間でしたが本当にお世話になりました!そして、何といっても今日まで育ててくれたお父さん、お母さん、本当にありがとう。」


「これからみんな離れ離れになるけど、それぞれの夢に向かって頑張ってください!また同窓会で会いましょう!」


俺が話終えると教室から拍手が起きた。

今度は高橋が一言話した。


「みなさん、卒業おめでとうございます。」


「わたしは皆さんと出会ってわずか一年しかいませんでしたが、本当にみんなが優しく迎えてくれて本当に楽しかったです!」


「最初はクラスのみんなと仲良くなれるかすごく不安でしたが皆さんが仲良くしてくれて、本当に素敵なクラスだったし、最高のクラスだったと思います!」


俺は彼女である高橋の話を真剣に聞いていた。

すると、高橋はついにクラスのみんなに今まで隠していたことを打ち明けた。


「ここで仲良くしてくれた皆さん、お世話になった先生方に私から素敵な卒業プレゼントをご用意しましたので皆さんにお知らせしたいと思います!」


高橋が言い出した瞬間、クラスからどよめきが起きた。

すると高橋は一息ついてから続きを話した。


「本日の卒業懇親会に私、高橋由梨亜がスペシャルゲストで私が所属しているアイドルグループSPGとして卒業懇親会スペシャルライブを行わさせていただきます!」


そう言いながら高橋は髪の毛のシュシュをほどいて髪の毛を伸ばしてみせた。

その瞬間、目の前にいるのがSPGの高橋由梨亜だと気づいた生徒からは大歓声が起こった。

中には大叫びして泣く子もいた。

それほどSPGが有名なアイドルだということを改めて考えさせられた。


よく思い出してみると普段学校にいる時の高橋の髪型と家に遊びに来た時の髪型は全く違っていた。

やはりアイドルとバレるとマスコミなどが押しかけてくるため、活動以外の時は髪型を変えてSPGであること、アイドルであることを隠して出歩いているのだ。

だから転校してきても高橋がアイドルでありSPGのメンバーであるということに気が付かなかったのだ。

そして最後に高橋が思い出を語った。


「みなさん、私がSPGのメンバーであることを隠していてすみません。アイドルをしている以上はプライベートで見つかってしまうとマスコミなどが押しかけてくるため隠していました。」


「でも中には私がSPGのメンバーだと気づいても知らないふりをして私に協力してくれた人もいます。本当にその方々には感謝しています。その方々のおかげもあって充実した三年間を送ることができました。」


「今日はその感謝の気持ちも込めてライブをさせて頂けたらと思います!」


「最後にわたし達は明日からそれぞれ違う道に進むために離れ離れになります。」


「でも離れ離れになったからと言って二度と会えないわけではありません。生きている限りまたいつでも会えます。」


「それまでに皆さん一人ひとりが自分の目標に向かって頑張っていくと思います。」


「そんなみなさんに私からある言葉を送りたいと思います。この言葉は私の大好きな先輩がSPGを卒業した時に言った言葉です。」


「自分の目標を達成させるために大事なことは努力することです。努力は必ず報われます。」


この言葉を聞いた瞬間、SPGファンである俺には誰の言葉かすぐに分かった。

そう、SPGの初期メンバーであり高橋のお姉ちゃんである高橋菜月(たかはしなつき)の言葉だ。

高橋もお姉ちゃんの影響を受けてSPGになったのだ。


「また会うその時までに皆さんが努力して自分の目標に向かって歩んでいる、あるいは達成しているように頑張りましょう!一年間という本当に短い間でしたが本当にお世話になりました!」


高橋がいい終えた瞬間、みんなより一番の大拍手が起きた。


そして最後のLHRも終わり、俺たちは卒業懇親会の会場に向かった。

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