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 結局、おじさんロボが勝ち、その後も何回か遊んで、皆が楽しんだ。


 夜になって、由美と渚が帰る。


 部屋の中、智代はおじさんロボと向かい合って座った。


「楽しかったね」


「そうですね。楽しかったです」


 おじさんロボが微笑む。


「実は…ワタシは前のご主人を守れなかったのです」


「え?」


 智代が戸惑う。


「だから…どんなことがあっても、智代さんを守ります」


「おじさんロボ…」


 おじさんロボは、静かにベッド下へと戻っていった。




 1週間後。


 智代の部屋をまた、由美と渚が訪れた。


 前回同様、おじさんロボを交えてボードゲームをしていると。


 チャイムが鳴った。


 インターホンで確認すれば、帽子を目深(まぶか)に被った女性の宅配業者が映っている。


(あれ? 何か頼んでたっけ?)


 玄関に出て、荷物を受け取った。


 と、その瞬間。


 AIロボが「爆発物反応! 爆発物反応!」と、けたたましいサイレンを鳴らす。


 超スピードで動いたおじさんロボが智代から荷物を奪い、窓ガラスを割って、外へ飛び出す。


「おじさんロボ!」


 智代はベランダに出て、3階から落下していくおじさんロボを見た。


 刹那。


 爆発が起こる。


「「キャー!」」


 由美と渚の悲鳴の中、智代は部屋を出て、階段を下りた。


 道路に部品が四散している。


 その中に、おじさんロボの頭があった。


「おじさんロボ!」


 智代は駆け寄った。


「智代さん」


 首だけのおじさんロボが、(くち)を開いた。


「あなたを守れて良かった…もう、思い残すことはありません」


「そんな! 嫌よ、おじさんロボ!」


 智代はおじさんロボの頭を抱き、涙を流した。


「さようなら…智代…さん」


 おじさんロボが両眼を閉じる。


「おじさんロボ! おじさんロボー!」


 智代の悲痛な叫びが、辺りに響いた。




 1週間後。


 爆弾を作った女は、すでに逮捕されている。


 彼女は佐々木先輩を好きな、同じ大学の生徒だった。


 智代が佐々木先輩からの告白を断ったと聞き、怒りを覚えて犯行に及んだのだ。


 つきまとっていた黒ずくめの人物も、変装した彼女だと判明した。


 部屋のセキュリティ強化を知り、爆弾作戦に切り替えたそうだ。


 今日も智代の部屋に由美と渚が来て、ボードゲームを遊んでいる。


「あー! おじさんロボ、勝ちすぎだよ!」


 智代が怒った。


「何も不正はしていません」


「ちょっとは手加減してよ! あーあ、あの時、おじさんロボが死んだと思って、泣いて損した!」


「でも、本当に身体はバラバラだったもんね。危なかったよ」と由美。


「はい。頭が残っていたので、新しいボディで復活できました」


「じゃあ『さようなら』とか言わないでよ、ややこしい!」


「うぅ…人間だった時の記憶が!」


「そんな記憶、ないでしょ!」


「まあまあ、喧嘩しないで」


 渚が(なだ)める。


「もう! まあ…おじさんロボが直って良かったけど」


「これで、ワタシが1位です!」


「この野郎ー!」


 取っ組み合う智代とおじさんロボを見て、由美と渚は大笑いするのだった。




 おわり










 



 最後まで読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)


 大感謝でございます\(^o^)/

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