二十話目
いろいろ二人で考えて、2泊3日で八ヶ岳に行くことになった。
八ヶ岳にはアウトレットとかもあるから、二人でショッピングも楽しめるよね。
と、ところで春樹はどっちの格好で来るのかなー?
やっぱり女の子の格好かなあ。
どっちの春樹も大好きだけど、やっぱり男の春樹と一緒にいけたらいいな。
二人で新宿から特急に乗って出発する。
残念ながら春樹は、女の子の格好でしたー。
めっちゃ女子旅!
まあ、楽しいけど。
泊まるホテルはかなり大きくて、施設の中にショップとかレストランがたくさんあって、どこにもいかなくても楽しめそうだった。
ホテルというか、どこかの町みたい。
お部屋は一番安い部屋にしようよーと言ったのに、同じ部屋で寝るのはちょっと…。とメゾネットの部屋になってしまった。
上と下で別々に寝ましょうねと言われた。
ちょっと寂しい…。
なんて思ってた気分は、お部屋に案内されて吹き飛んだ。
「うわ、春樹、すごいよ!
部屋に露天風呂ついてるよ!!」
嘘みたいなんだけど、テラスに露天風呂がついてた…。
なんだこれ、すごーい。
「ふふ、驚いた?」
春樹は少し嬉しそうに笑っている。
「うん!だって、ホームページで見ていた部屋にはついてなかったじゃん。」
そうなのだ、ホームページで見てた部屋よりかなり豪華な部屋だったのだ。
「せっかくだからもう少しいい部屋にしてみたの。」
春樹は、イタズラが成功して嬉しそうな顔をしている。
「なるほどー。」
納得。
でも、高そうだ…。
怖くて値段聞けないよ。
せめて、夕飯でも奢らせてくれないかなーと思ったら、夕食付きでした!
ここにくる電車賃も出してもらっちゃってかなり恐縮…。
女子力高いだけかと思ってたけど、実は男としても相当レベルが高かった…。
本物の彼女じゃない私にここまでしてくれるなんて、どんだけいい男なんだ。
あ、言っててなんか落ち込んだわ。
「でもさ、春樹…。」
私は部屋に入ったときから気になってたことを尋ねる事にした。
「うん?なあに?」
笑顔の春樹。
こりゃ絶対気づいてないだろうなあ…。
「この露天風呂、部屋から丸見えだけど、どうやって入るの?」
「………。」
私の言葉に珍しく衝撃を受けたように春樹は絶句している。
「本当だわ…。
インターネットから見た時は露天風呂の写真しかなかったから、そこまで考えなかったわ…。」
かなりショックを受けたように春樹はつぶやいた。
せっかくいい部屋にしてくれたのにね。
「大丈夫!
私は気にしないよー。」
笑顔でフォローしてみた。
別に気にしなきゃいいんだよね。
一応付き合ってるんだし。
「そこはちゃんと気にしなさいよ!」
久しぶりに怒られてしまった…。
この真面目さんめ。




