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ハリガネベイスボウラーズツウ!  作者: 椎家 友妻
第六話 決戦!張高ソフトボール部!後半戦
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82/92

11 高め打ちのマサやん

さて、バッテリーはどうする?

一塁ベースは空いてるから、最悪フォアボールでもいい状況。

俺やったら、ボール球になる変化球を投げて、

それを空振りしてくれたら儲けモン。

見逃されたら、次のバッターで仕切り直しという攻め方をする。

佐渡さんもそういう考えやろう。

でも、ピッチャーの方はどう考えてるやろう?

俺の経験上、ピッチャーっちゅう生きモンは、本能的にストライクを投げたがる。

だから頭ではボール球を投げなあかんと思っていても、

指先が勝手にストライク球を投げてしまう事が多い。

 そうなると、次に投げる球は何や?

俺はこの打席で、まだチェンジアップには全く反応していない。

あくまで真上に浮き上がるストレート一本待ち。

それは佐渡さんも重々承知やろう。

しかし前の二球にチェンジアップを投げてるから、

同じ球を三球続けさせるのも怖いはず。

となると、次に来る確率が最も高いのは、高めのストレート。

しかも完全なボールゾーンの球。

ストレート一本狙いの俺は、その球でも振ると読むやろう。

そして俺は、あえて(・・・)その(・・)ボール(・・・・)の(・)ストレート(・・・・・)を(・)狙う(・・)。

俺は中学時代、『高め打ちのマサやん』と呼ばれた程、

高めの球を打つのが得意やったんや。

顔ぐらいの高さの球なら、外野の後ろまでカッ飛ばしたる!

よっしゃこい!

 覚悟を決めた俺。

そして相手ピッチャーも、佐渡さんのサインに二度三度首を振った後、

ゆっくりと頷いた。

 運命の第六球。

その球をピッチャーが、投げた!

予想通りの真ん中高めのストレート!

そやけど思ったよりもボールが低い!

これなら十分バットが届く!

俺はボールの上っ面を狙い、思いっきりバットを振った!

すると手前で球が浮き上がり、俺が振ったバットの真芯に当たった!

 カキャァアン!

 ジャストミート!

俺のはじき返した打球が、左中間めがけてグングン伸びていく!

そしてセンターとレフトの間を完全に破った!

三塁ランナーの手古山先輩がフラフラした足取りでホームイン!

続いて二塁ランナーの扇多先輩も、三塁を回ってホームを駆け抜けた!

そして打ったバッターの俺は、一塁を回って優々と二塁に到達した!

 会心の二点タイムリーツーベース!

これで四対三の一点差!

張高野球部のベンチが大いに沸いた!



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