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5 ついに伊予美と・・・・・・
そして俺が目の前に歩み寄ると、ニコッと微笑んでこう言った。
「甲子園出場おめでとう。昌也君、メッチャカッコよかったで」
「あ、ありがとう」
そう言って俯く俺。とうとうこの時がやってきた。
よし、言うぞ。
伊代美に俺の本当の気持ちを伝えるんや!
覚悟を決めた俺は顔を上げて伊代美をまっすぐに見つめた。
「い、伊代美ちゃん!」
「え?な、何?」
俺の真剣な表情に目を丸くする伊代美。
そんな伊代美に、俺は勇気を振り絞って腹の底から言った!
「伊代美ちゃん!俺は、俺は前から君の事が、ずっと好きやったんや!
だ、だから、もしよかったら、俺の、俺の彼女になってください!」
そう言って俺はガバッと頭を下げた。
やった!
とうとう言うた!
さあ!伊代美は何て答える⁉
俺の心臓は破裂しそうなくらいバクバクしていた。
するとそんな俺に伊代美は言った。
「うん、いいよ♡」
え⁉いいよ⁉
と、いう事は、俺の彼女になってくれるって事⁉
や、やったぁああっ!
「ありがとう、俺、メッチャ嬉しい!」
そう言って俺は顔を上げた。
すると、何故か、目の前に、
碇が居た。