曇
「えっと…お前は喧嘩のとき何をしたんだ?」
学校が終わり、俺が井上に一緒に帰ろうと誘って、その帰り道である
「いや、あれは―護身術よ」
「護身術って…」
あんなに吹っ飛ぶものかのかよ…と付け足そうと思ったがやめておいた
「昔、お父さんが護身術にはまった時があって、その時に『お前も覚えておけ』とか言われて渋々やっているうちに馴染んじゃったのよ」
「是非教えて欲しいものだな。あ、あと何で俺を吹っ飛ばしたんだよ」
「だって私の名前言おうとしたでしょ?それで」
「何故名前を呼ぼうとしたら吹っ飛ばす!?」
俺は人の名前を読んではいけないという縛りでもあるのだろうか?もしもあるとするのならば今すぐに破棄して欲しい
「いやそういうわけじゃなくて、ああいう不良は粘着質だから名前を覚えられたら面倒なのよ」
「お前…そんなに警戒しなくても…」
「別にいいでしょ。私の自由よ――でも殴ったのは悪かったわね。ごめんなさい」
「あ、ああ。別にいいよ。」
「助けたから何かないの?」
「それが目的かっ!」
「嘘よ嘘」
「まぁ、でも俺に出来る範囲ならお前の言う事を聞こう」
「じゃあ私の言うことをひとつ聞いて」
「そんなんでいいのか?」
「ええ」
井上は人呼吸おいてから俺の方を向いた
「最初見た時好きになりました。付き合ってください」
~5話『曇』~
「付き合ってください」
もう一度言われた
えっと…この状況を理解できる奴がいるなら来い。来て俺に説明するか、変わってくれ
「俺なんかでいいのか?」
「わからない。でも私はあなたに惹かれてしまった。この気持ちはどうしようもない」
「分かった。俺も決めた。もう一度告白のくだりをお願い」
「あなたのことが好きです。」
「俺も…俺も井上のことが好きだ!」
俺は井上のことをそっと抱きしめた
なんかいよいよgdgdになってきてないか?




