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ドクター、本気出す。

ドクターは、患者が多くなりとても通常では捌き切れなくなり久しぶりにあの状態になって行った。


 そうあの状態とは、『スペシャルドクター』だ。


『スペシャルドクター』とは、ドクターの集中力が極限状態になった時に現れる状態の事で、この状態の時はどんだけ大声で叫ぼうが、全く音が届か無い状態である事やドクター本人が言うには、血液の中に入って行く様な感覚でその中で自分は万能細胞でありスペシャルな存在になっている事だ。


 そしてこの様な状況の場合では、患者の診察や手術のスピードも格段に上がり通常の何倍もの患者数をこなす事が出来る状態だ。


 かと言ってドクターはこの『スペシャルドクター』の様な状態を自分の意思で切り替えが出来る訳では無い。本当にピンチの時でなおかつ集中力が極限に達しないとこの『スペシャルドクター』になる事は出来なかった。


 そして、ドクターはこの状態になる事も想定していた。だがドクターがこの状態に成らなければ捌き切れないほどモンスターとの戦いは熾烈を極めている事の裏返しだった。


 だが、ドクターのやる事(出来る事)は兵士の治療だ。今出来る事を一生懸命にやるだけだった。


『スペシャルドクター』になっているドクターの動きはとても素早かった。次々と患者を治して行った。




 場面を戦場に移すと、戦場では少なくなっていった兵士達が何とか踏ん張っている。


 リスト司令官の檄が飛ぶ!


「お前達! もう直ぐだ! モンスターも少なくなって来てるぞ! もう少し頑張れば我々の勝ちだ!」


 リスト司令官は、こう言って兵士達を鼓舞したが戦いの行方は本当にギリギリか少し足らないぐらいだとリスト司令官は計算していた。こうやって鼓舞し士気を上げ何とか踏ん張ってはいるがこれもいつまで続くか分からない。


 士気が下がると総崩れしかね無い危険な状況で、このまま何も策が無いと兵士達が崩れ街にモンスターがなだれ込む可能性が高く非常に危険な状況だった。


 この状況にリスト司令官は焦っていた。ポーションが切れた時から兵士達の士気はどんどん下がって行っているのが感じ取れていた。追加のポーションを近隣の村や街に頼んでいるがそれがいつ届くかは分からない怪我をして行く兵士達は次々と街の診療室に運ばれて行く、幸いモンスターの数も減って来てはいるし、あいつの働きが良いのか兵士達の死亡報告は聞いていないここで兵士の死亡報告が有れば一気に崩れてもおかしく無い何とかしなければとリスト司令官は感じていた。


 そこから一時間経った頃だろうか? 何と戦況はかなり好転していた。何と兵士達の数が増えていた!


 少し時間は遡り、街の診察室で診察にあたっているドクターに異変が起きていた!


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