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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第五十六話

翌日、目を覚ましたサノスは体調を確認する。


「うん。普段通りかな。これならランニングに行っても問題ないな」


サノスはアマンダとカノンの部屋に行って声をかける。


「おはよう」


「おはよう」


「サノス。体調はどうなの?」


「すっかり熱も下がったし問題ないよ」


「そう。ならいいけど」


「僕はランニングに行くけど2人はどうする?」


「私達も行くわ。体力は基本だもの」


「了解。先に宿の前で待ってるね」


「うん」


サノスは宿屋の前で柔軟運動をして2人が来るをの待つ。


「お待たせ」


「全然待ってないよ」


「それじゃ、今日も頑張っていきましょうか」


「うん」


3人でいつも通りのコースを走る。


サノスは病み上がりということもあり軽く流すように走る。


アマンダもペースを合わせてくれてカノンは遅れ気味ではあるもののしっかりと後をついてきていた。


十分な距離を走りサノスは声をかける。


「そろそろ宿に戻ろうか?」


「そうね。私はともかくカノンは限界みたいだし」


カノンは見える距離にいるがそれでもかなり離れた位置を走っていた。


サノスとアマンダはカノンが追いついてくるのを待つ。


「はぁはぁ。2人共、早すぎ・・・」


カノンはそう言って文句を言ってきているがかなり苦しそうだ。


「ごめんごめん。でも、よく頑張ったね」


サノスはそう言ってカノンの頭を撫でる。


「あっ。ずるい!私も」


そう言ってアマンダが頭を出してくる。


「はいはい」


サノスは苦笑いしつつもアマンダのリクエストに応えて頭を撫でる。


「へへへ」


アマンダは嬉しそうな顔をしていた。


「ふぅ・・・。そろそろ戻ろ?ジントとの待ち合わせに遅れちゃう」


「そうだね。少し急いだ方がよさそうだね。カノン。走れる?」


「うん・・・。私、頑張る」


サノスとアマンダはカノンの様子を確かめつつ宿へと向かって走り出した。





「ぜぇはぁ・・・」


宿まで戻って来たもののカノンは限界らしく荒い息を吐いている。


「カノン。お疲れ様」


「これお水ね」


カノンは無言で水を受け取りゴクゴクと飲み干す。


「生き返った。ありがとう」


「どういたしまして」


「そろそろ水を浴びに行きましょうか」


「そうね。汗をいっぱいかいたからさっぱりしたいわ」


「僕は見張ってるから」


「うん」


アマンダとカノンは井戸に向かう。


サノスは前みたいなことがないようにしっかりと周囲を見張る。


今回は何事もなくアマンダとカノンの水浴びが終わった。


「ありがとう。サノスも汗を流すでしょ?」


「うん。2人は出発の準備をしてて」


「わかったわ」


アマンダとカノンが宿に入ったのを確認してサノスは手早く水浴びを済ませる。


「僕も準備しないとな」


自分の部屋に戻り装備を整えて宿の前で待っていたアマンダとカノンと合流して冒険者ギルドを目指した。

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