第五話
サノス達は昨日と同じようにゴブリンの群れを探して森を探索していた。
サノスはアマンダとカノンにお酒を飲まされた状態である。
「それにしても、ゴブリンって本当に繁殖力が強いんだな」
これまでゴブリンの群れに4回遭遇している。
「それだけが取り柄だからね。単体なら子供にも負けるぐらいの強さしかないし」
そう。
悲しいかなゴブリンの戦闘力はそれほど高くない。
だが、群れとなるとその危険度が上がる。
時には大繁殖したゴブリンの群れに襲われて村が壊滅したこともある。
「まぁ。常時討伐依頼のあるゴブリンは良い金稼ぎになるからな」
「数をこなさないといけないのは面倒だがな」
「そういうなよ。少し奥に行けばオークなんかもいるが危険度が上がるぞ」
「どうせならガッツリ稼がないか?」
サノスはそう提案する。
「ガッツリってどうするんだよ?」
「オーク狙いで森の奥に入る」
「う~ん・・・。アマンダ、カノン。どう思う?」
「サノス君がいるなら平気じゃないかな?それにどれぐらい戦えるのか知っておくのも大事だし」
「そうね。危なそうなら逃げればいいだけだもん」
「わかったよ。サノスもそれでいいか?」
「俺は金が稼げるなら大歓迎だ」
サノス達はオークを求めて森の中層に向かった。
「おっ。オーク3匹の群れか。丁度いいな」
サノスはそう言ってオークの元に向かう。
「あいつにビビるって辞書はないのかよ」
「愚痴ってても仕方ないでしょ。サポートできるように私達も行くよ」
「へいへい」
ジントとアマンダ、カノンもいつでもサポートできるように配置につく。
しかし、出番はやってこなかった。
サノスがあっという間にオーク3匹を討伐してしまったのだ。
「なんだ。余裕だったな。まぁ、当然だけどな」
そう言ってサノスはオーク3匹を謎の原理で空中に浮かべる。
「おい。それどうやってるんだ?」
「これか・・・。風魔法で持ち上げてるんだ」
「理論上は可能だと思うけど凄い技術ね」
魔術師であるカノンは呆れたようにそう言ってくる。
「まぁ。コツはいるが、慣れたら便利だぜ?」
「魔力は大丈夫なの?」
魔法を発動するには当然、魔力を消費する。
常時発動させているとなるとかなりの魔力を食うはずだ。
「余裕だな。それよりもっと稼ぐぞ」
そう言ってサノスはオークを浮かせたまま行ってしまった。
「はぁ・・・。マジで何なんだよ。新人とは思えないぜ」
「いいじゃない。これで、お金がいっぱい入ってくるんだから」
「そうそう。稼げるときに稼がないとね」
アマンダとカノンはそう言ってサノスを追いかける。
ジントも呆れながらその後を追いかけた。




