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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第四話

「それにしても、急にどうしたんだ?」


「それはね・・・。お酒の力だよ」


「酒?」


「そうそう。サノス君はお酒を飲むと性格が変わるの」


「もしかして、忘れ物って」


「うん。お酒」


「お前らなぁ。これで外れてたらどうするつもりだったんだ?」


「外れてない自信があったもの」


「おいおい。話すのもいいが手伝ってくれ」


サノスはそう言って作業を黙々とこなしていた。


「うん。すぐ行くね」


アマンダとカノンはそう言ってゴブリンの解体を手伝い始めた。


その様子を見ながらジントは頭を抱える。


「戦力にはなるが、酔っ払いか・・・」


「ほら。ジントも手伝って」


「はいはい。すぐ行くよ」






結局、この日はゴブリンの集団に10回ほど遭遇してそれを討伐して街に引き上げてきた。


「換金の方は俺がしとくから酒場に行っててくれ」


ジントに任せサノスはさっさと酒場に突撃していく。


アマンダとカノンは苦笑いしつつそれについていく。


「エールを頼む」


「は~い」


「私達にもエールをお願い」


「すぐお持ちしますね」


ウェイトレスはそう言うと踊るような仕草でエールを運んでくる。


「それじゃ。今日はお疲れ様でした~」


サノスとアマンダにカノンは乾杯するとぐびぐびとエールを飲む。


「それにしても、今のサノス君と素面のサノス君は全然別人だね」


「そんなに違うか?」


「そうだよ。素面のサノス君は頼りないもん」


「自分ながらそれは情けないな」


そんなことを言いつつサノスはエールをがばがば飲む。


まるで水を飲んでいるようだ。


「お替わりを頼む」


「はい」


ウェイトレスはこうなるのがわかっていたのだろう。


すぐ近くで待機していた。


「おう。待たせたな」


ジントが手続きを終えて合流する。


「これが今日の稼ぎだ」


そう言って渡してきたのは1人あたり銀貨2枚だった。


「あれだけ頑張ったのにこれだけか」


サノスはそう言いつつ懐に銀貨をしまう。


「贅沢いうなよ。これでも新人なら稼いでる方なんだから」


「違いない」


結局、この日もサノスは好き勝手飲み食いする。


宿代をぎりぎり残して稼いだお金は飲食代に消えていった。






「あれ?昨日はどうしたんだっけ・・・」


この日もサノスはどうやってここまで来たのかわからず頭を悩ませる。


「う~ん・・・。悩んでても仕方ないな。まずは冒険者ギルドに向かうか」


サノスは考えるのやめて冒険者ギルドに向かう。


冒険者ギルドにはジントとアマンダとカノンが既に待っていた。


「おはようございます」


「おはよう」


「昨日のことを覚えてないんですけど何か知りませんか?」


「あっ~。それはだな・・・」


ジントが答えようとするのをアマンダが遮る。


「ゴブリンに頭を殴られて気絶したんだよ」


「そうそう。それで宿屋に連れてったの」


何か釈然としないものがあるもののサノスは3人に謝る。


「ご迷惑をおかけしてすみません」


「いいのいいの。それより今日も頑張っていこう」


アマンダが空気を変えるようにそう声を出す。


サノス達は今日も森に向かった。

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