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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第四十一話

サノスが目を覚ますと両隣でアマンダとカノンが寝ていた。


内心、やってしまったと思ったが後悔はしていない自分がいることに気が付いた。


「んっんっ・・・」


サノスが動いた気配に気が付いたのかアマンダとカノンも目を覚ます。


「おはよう・・・」


「おはようございます」


「とりあえず着替えましょうか」


「そうね・・・」


それぞれ服を着て昨日の惨状を片付けて宿を出る。


「思ったより平気そうね?」


「そうですね・・・。やってしまったことは元には戻りませんし2人を守れるぐらい強くなりたいですから」


これは本心だ。


自分はまだまだ弱い。


だが、漠然と強くなりたいと思っていた時よりもやる気に満ちていた。


「私もサノスを支えられるぐらい強くなるわ」


「私も」


「2人共。改めてよろしくお願いします」


「こちらこそ」


「とはいえ、まずは安定して稼げるようにならないといけませんね」


「そうね・・・」


まずは日々の生活を安定させるところからだ。


冒険者ギルドに着くとジントは既に待っていた。


「おはようございます」


「おはよう」


「3人で来るなんて珍しいな?」


「昨日は色々ありまして・・・」


「色々?」


「僕達、付き合うことになりまして・・・」


「そうかそうか・・・。って、えっ・・・?」


ジントは驚いたように声を出す。


「ちょっと。声が大きいわよ」


「すまんすまん。だが、いきなりそんなこと言われたら驚くだろ」


「何?文句でもあるの?」


「いや。文句って言うかサノスに1つだけ言っとくことがある」


「なんでしょうか?」


「2人を不幸にしたら許さないからな」


「はい。命に代えても2人は幸せにします」


「よし。この話はこれで終わりだ。依頼を受けるいくぞ」


ジントはそう言って冒険者ギルドの中に入っていった。


サノス達もその後を追いかける。


冒険者ギルドの中に入ってすぐジントは足を止めていた。


「ジント・・・。と、ミーネさん?」


「皆さん。お待ちしていました。冒険者ギルドから依頼がありますのでこちらへ」


そう言ってミーネは以前も案内してくれた個室に通してくれる。


「それで、依頼というのは?」


「はい。皆さんには森の浅いところの魔物を減らしていただきたいのです」


「新人の俺達にですか?」


「皆さんの実力なら危険は少ないと判断しました。とはいえ、しばらく人が立ち入ってませんので魔物の数がどれだけ増えているかはわかりません。危険を感じたら撤退してください」


「どう思う?」


「最悪の場合はサノスに酒を飲んでもらえばいいしなんとかなるんじゃない?」


「そうね・・・。収入の面でも助かるし受けてもいいんじゃない?」


「なら決定だな」


「受けていただきありがとうございます」


ミーネに見送られサノス達は森に向けて出発した。

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