第十五話
冒険者ギルドに戻ってきたサノス達は真っ直ぐ解体所に向かった。
「おう。お前らか。って、またかよ!」
そう言って解体所の職員は叫ぶ。
「すみません。ですが、これを放置するのも・・・」
「仕事があるのはいいことだが・・・。持ってきちまったものは仕方ねぇ」
他の解体所の職員達も集まってくる。
「スモールウルフか。これだけの数があると親っさん1人じゃ無理だな」
「お前ら気合を入れろ。夕方までに終わらせるぞ」
そう言ってきびきびと解体所の職員達は動きはじめる。
「渡し終わったし行くか」
「おい。お前ら・・・。もしかしてまだ狩りをする気なのか?」
「その予定ですけど・・・」
「今日も徹夜決定か・・・。無事に帰って来いよ」
そう言うと何とも言えなそうな視線を受けつつサノス達は解体所を後にした。
再び森にやってきたサノス達は今度は何の障害もなく森の中層までやってきた。
「よし。ガンガン狩ってくぞ」
「おぅ!!!」
気合十分で狩りを開始する。
最初の獲物はオーク5匹の群れだった。
「せっかくだ。お前達だけで1匹狩ってみるか?」
サノスはそう提案する。
「いいのか?」
「いい経験になるだろう」
サノスはあっという間に4匹を狩りジント達と入れ替わるように後方に下がる。
ジントが前衛を務めアマンダとカノンがそれを援護するように攻撃する。
多少、苦戦はしたが難なくオークは倒れた。
「中々いい動きだな」
「そうか・・・。だが、俺達はまだまだ弱いんだな」
オークは魔物の中では弱い部類の敵だ。
だが、新人が相手にするには厳しい相手だ。
駆け出しであることを考えると倒せるだけでも十分才能がある。
「まぁ、適当に流すから頑張れよ」
サノスはそう言って次の獲物を求めて森を歩いていく。
結局、この日の狩りを終える頃にはジントとアマンダにカノンはへとへとになっていた。
「こんなもんか。今日は引き上げよう」
サノス1人だけが余裕を持っている。
「はぁ・・・。酔っ払いのサノスは化け物だな」
「そうね。私達もああなれるかしら?」
「それはこれから次第だな。お前らがやる気があるなら鍛えてやるが?」
「本当?」
それに一番最初に食いついてきたのは魔術師であるカノンだった。
「あっ。ずるい。私も鍛えてほしいな」
僧侶であるアマンダもそれに乗ってくる。
「お前ら・・・。まぁ、俺も可能なら鍛えてほしいが」
最後にそうジントが言う。
「なら明日は冒険者ギルドの訓練場でも借りて稽古をつけてやるよ」
サノスがそう言うと3人は喜んでいた。
疲れた体に活を入れ冒険者ギルドまで戻ってきた。
そのまま解体所に入ると解体所の職員達がサノス達の狩ってきた獲物を見て悲鳴をあげていた。




