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僕が英雄?記憶にないんですけど?  作者: 髙龍


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第十一話

サノスは祖父の話を聞くのが大好きだった。


未踏の地に冒険に向かった話や強敵と戦った話など、どれも幼いサノスをワクワクさせた。


冒険者になることを両親は反対していたがそれでもサノスは故郷の村を離れこうして冒険者となった。


そのことに後悔はしていないが両親には申し訳なく思う。


冒険者などいつ命を失ってもおかしくない職業だからだ。


ゴブリン相手にまともに戦えなかったことを考えるとこの先、冒険者としてやっていくにはかなり厳しいだろう。


そんなことを考えていたらいつの間にか眠ってしまっていた。






サノスが目を覚ましたのはまだ薄暗い時間だった。


「う~ん・・・。冒険者ギルドに行くにはまだ早いな」


もう一度寝るという考えもよぎったがどうせならこの時間を有効に使いたい。


サノスは裏庭に向かい剣を構える。


無心で剣を振り続ける。


誰かに剣を習ったことのないサノスの剣筋はめちゃくちゃだ。


だが、それでも少しでも強くなろうとサノスは必死だった。


全身から汗を流し荒い息を整える。


「ふぅ・・・。今日はこれぐらいにしとこうかな」


サノスは一度自分の部屋に戻り採ってきた果物でお腹を満たす。


「うん。そろそろ行こうか」


サノスはそう自分を鼓舞して冒険者ギルドに向かった。


冒険者ギルドにはジントとアマンダにカノンが待っていた。


「お待たせしました」


「今日はどうする?」


「今日もオークでいいんじゃない?」


「確かにあれだけの金が稼げるなら選択肢としてありだな」


「オーク?僕はゴブリンすら倒せないんですけど・・・」


「そこは心配するな」


「そうそう。これ飲んでね」


そう言ってカノンが何かを口に押し付けてくる。


押し付けられたものの正体は酒瓶だった。


「ぷはぁ。いつもの酒と違うな」


「あっ。わかる?稼がせてもらったから少しお高めの奴にしてみたんだけど」


「悪くない。いい酒を飲ませてもらった礼だ。今日もたっぷり稼がせてやる」


「それじゃ。しゅっぱ~つ」


人格の変わったサノスを先頭に街を出て森に入っていく。


中層につくまでにゴブリンや角兎などと遭遇したがサノスは的確に動き秒殺してしまった。


「うっし。それじゃ、獲物を探すかね」


そう言ってサノスは魔力を解放して獲物を探す。


「ねぇねぇ。それって何してるの?」


カノンはサノスに質問する。


「これか?魔力で獲物の位置を調べてるんだ」


「それって難易度高くない?」


「そうか?ただ魔力を解放するだけだからな。初歩的な探知魔法だぞ?」


「その解放するってのが難しいんじゃない」


サノスはごく自然に使っているが魔力というのは体から離れると一気に操作が難しくなる。


普通の人には真似のできない芸当だった。

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