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2階の部屋はベッドと机、タンスといった必要最低限のものしか無い殺風景な部屋。長く使ってなかったのか埃っぽさが少しあるなぁ、空気も心なしか澱んでいる気がする。勇者の1人が考案したクリーンと神聖魔法を合成した魔法を部屋全体にかける。うむ、少しはマシになったな!取り敢えず荷物を置きハンズの元へ行く。依頼されたのは掃除を始めとする雑用だったか。


「ハンズさん、荷物置き終わったのだ」

「おぅ、そうしたら店の方は良いからまずはそっちの倉庫を片付けてくれ」

「了解なのだ」


 ここかぁ、ふむ、魔物の素材や功績、木、植物等色々な物がある。取り敢えず2階の部屋同様先ずは魔法で綺麗にする。そして……終わったのだ。流石私、この部屋に入ってほんの数分で終わってしまったのだ。うししししし、魔導の極みに最も近い私にかかればこんなもんなのだ、もう暇になってしまったのだ。

ふむ、一応ハンズに報告だけしておくか、サイネスから人間界の仕事はホウレンソウというのが大切と聞いてた良かったのだ!


『ブブ、私ってもしかしたらかなり出来る女って奴じゃない?』

『あ、あぁ、そうだな』

『いつでも私を頼りにしなさいね』

『お、おう』


 私は物置部屋から出てお店の横の工房に行く、工房といっても小さい部屋。


「ハンズさん、掃除終ったのだ」

「お、もう終わったのか?」

「うん、魔法でチャチャっと」

「…チビ助は魔法使えるのか?」

「ふっ、ちょちょいのちょいなのだ」

「ほぅ、一応見に行くか」


 むぅ、ハンズは疑い深い奴だな。物置部屋を開けるとハンズの驚く顔が見える。ぷぷぷ、そりゃそういう顔になるな。私が街を見た限り人の魔力というのはかなり微小だ。


「チビ助、これ空気も浄化したのか?」

「ふむ、埃やカビだけでなく魔素を含んだ素材は長い時間使われる事なく時間が経てば邪気が集まりあまり良くない空気になってたからパッと綺麗にしておいたのだ」

「……さてはチビ助、なかなかの魔法の使い手だな」

「ふっふっふ」

「天才魔導士にしか出来ない事を頼んでも良いか?」

「ふっ、任せるのだ、しかし私は安い女ではないのだ」

「そんな言葉、たくっ、どこで覚えたんだチビ助は…そこにある素材を処分しといてくれ」

「む?良いのか?ここにある物はそれなりの物もあるぞ?」

「それを扱えるやつがもう亡くなってるからな…使えそうな物はチビ助にやるから残りは適当に捨てといてくれ」

「分かったのだ」

「終わったら晩飯だ、今日はカレーだ」

「カレー?なんなのだそれは?」

「ん?知らないのか、とある勇者が広めた料理だ、まぁ美味いから楽しみにしとけ」

「はーあ、ここの整理は任せるのだ」


 ふむ、整理といっても何から手をつけようか……


 

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