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22.日常へ

2023年7月3日(月)夕刻、移植手術は空子が麻酔で眠っている間にすべて完了していた。

術後に魚念医師から経過を聞いたが、自分については痛みが引きさえすれば明日にでも退院できる。

宙子については移植した骨髄が拒絶されなければ時間とともに正常な血液が作らえるようになるだろうという事だ。


2023年7月5日(水)空子は術後3日間の入院を予定していたが2日間で退屈さに耐えられなくなって退院した。

背中が少し痛むが普通に生活するのに支障はない。

午前中に術後の診察を魚念医師から受けると午後には外に出られた。

久しぶりに外に出ると東京の蒸し暑さが応える。少しぶらついてから帰ろうと思ったがすぐに新幹線に乗って岡山に向かった。

夕刻、自宅マンションに着くとで瑞恵と翠が迎えてくれる。

翠が準備した晩御飯を3人で囲むと凄く久しぶりな気がして、嬉しくてなんだか自然と涙が浮かんでしまう。


旅の思い出話や二人の学校での出来事など、とりとめのない話に二人に始めると心の中で絡み合った糸がほぐれていく。

『旅をすると家族のありがたさに気づく、ありがたさを再発見するために旅に行くのかもしれんな』


空子は翌日一日だけ休むと、翌々日には仕事に復帰した。

背中の痛みはほとんどなく、少し疲れを感じやすい気もするが動いていた方が気が楽だ。


長い休みを取っていた分連勤が続いたが、その昔に大学病院に勤めていた頃の尋常じゃない激務を考えるとだいぶ楽な仕事だと思える。

日常は続いていく。

仕事は忙しいが、家族の事や次の釣行の事を考えると乗り切れる。


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