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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴
迷宮都市ビギナリア編

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変わりゆくリジェクテッド

 俺は魔鋼を扱える鍛冶屋を探し出し、商会を立ち上げた。これにより魔鋼を専売で扱う商会主になれた俺は、冒険者活動に戻るつもりでいた。

 約三ヶ月間エスナさんとミラさんの二人で、ダンジョン活動にさせてしまったので心苦しいと思っていたが……魔鋼や商会などで、俺達自身の収入が倍増した。当然、利益はちゃんと分配していたので、文句は言われなかった。


 だけど、俺は少しずつ変わっていく二人を疑問に思い、冒険者ギルドへ向かう所を後をつけてみた。

 話ながら人混みを縫うように冒険者ギルドへと向かう二人は、どこか楽しそうで今にもスキップしそうな雰囲気を感じた。


 そして、冒険者ギルドの前に着くと、手を上げてエスナさんとミラさんを待っていた男二人組がいた。

 ……? なんだ? 知り合いかな? 男の格好から冒険者だと思うけど……俺は、見たことないな。

 もう少し、様子をみよう。


 男二人とエスナさんとミラさんは、冒険者ギルドの中に入っていった。しかも、なんか仲良く話ながら……

 俺自身はエスナさんともミラさんとも良い感じな雰囲気だと思っていたが、あの男二人に向けている笑顔が……なんかムカつくな。


 冒険者ギルドの中は相変わらず凄い混雑で、遠目から四人を見ている。そこで見たのは、フィオナさんから俺達『リジェクテッド』の専属受付嬢を奪ったエマールと、仲良く談笑していた四人だった。男二人は知らないけど……エスナさんとミラさんは、なんで笑いあってるんだろう。


 しかも、近くにいた新人冒険者だろうか? 真新しい装備をした冒険者が……


「おい、見てみろよ。アレがウワサの『リジェクテッド』だよ。次々と高難易度のダンジョンを攻略してるって。先月は、遂に迷宮都市ビギナリアの冒険者ギルドで売上一番になったらしいぞ」


「ああ、見た見た。スゴイヤツらだよ。冒険者登録して、まだ半年くらいの新人なのに……冒険者ランクもEランクになったらしいぞ」


「そうだよな。憧れの()()()だよな」


 ん? 冒険者ランクがE? 四人組?

 イヤイヤ。俺達は三人組だし、俺の冒険者ランクはGのまま……昇格してないよ。

 そして、フィオナさんの姿も見えないな。


 取り敢えず俺は事情を聞くために『リジェクテッド』の専属受付嬢エマールとエスナさん・ミラさんに聞かないと、男二人はどーでもいいけどね。

 これは確認しないと……


「よう、これはどういう状況なのかな? エスナさん? ミラさん?」


 俺は盛り上がっていた専属受付嬢エマールを中心とした、五人組に声をかけた。

 その反応は様々で、エスナさんとミラさんは飛び上がるかのような感じでビックリしていた。

 男二人は、徐々にニヤつき始めた。

 専属受付嬢エマールは『フフン』と、鼻を鳴らすかのような感じだ。


 その後は、エスナさん・ミラさんは下を向いて何も言わない。相変わらず男二人は、ニヤニヤ。

 最初に話たのは、専属受付嬢エマールだった。


「ようやく、リーダー様のお出ましね。あっ、でも冒険者ランクは、Gなのよね? 他のメンバーは、ランクも上がってるのに……無様ね」


 専属受付嬢エマールと、男二人はゲラゲラと腹を抱えて笑っている。


「確かにGランク冒険者だな。んで、おたくら二人はどちらさん?」


 なんか一緒に入って笑っている男二人組に、聞いてみた。


「ああ、はじめましてだな。低ランクのリーダー様」


「バカ、本当の事を言ったら可哀想だろ? まだ、リーダー様(仮)なんだからさ、ぎゃはは」


 答えになってない。この二人では、埒が明かない。

 エスナさんとミラさんの方を見るが、うつむいているだけ。

 専属受付嬢エマールも、ウフフッっと笑っているだけ。

 そうしたら、周りにいた冒険者達が……


「おいおい、あれがウワサの『リジェクテッド』のリーダーだってよ。例の低ランクの初心者」


「マジかよ。『リジェクテッド』のエース四人組をいつもダンジョンで稼がせてるって悪者だろ?」


「ああ、だから本人は低ランクのままで、他のメンバーだけはEランクに上がって置いていかれたらしいぞ」


 どういう事だ? 話からすると、この男二人も『リジェクテッド』のメンバーという事になるけど……

 まさか? 俺は専属受付嬢エマールを見ると、相変わらず微笑んでる。

 やりやがった! 俺が生産や商会をやってる時に、メンバーを勝手に増やしやがった。


 しかも、エスナさん・ミラさんはこの感じだと……


「ゴメンなさい、私達もメンバー入りには賛成なの」


「ルディには悪いと思ってるけど、仕方無かったのよ」


 やっぱり、エスナさんもミラさんも……そうなんだね。


「まあ、そういう事だ。改めて宜しくな。リーダーちゃん。剣士のブリッツだ」


「なんか頼りねーな。まあ、低ランクじゃな。重戦士のエドガーだ」


 俺にイヤイヤ、挨拶をしているのが分かるな。勝手にされたからか、男二人はどうでも良いが……エスナさん・ミラさんはどうにかしないと。

 しかも、フィオナさんの姿が見えない。


「フフフッ、フィオナならもうこのギルドには居ないわよ。すぐ隣の村の出張所へ出向したもの」


 ああ、コイツにフィオナさんはハメられて、左遷されたのかも。しかも、この迷宮都市ビギナリアから歩いて三時間の村らしい。近場で見せつける、嫌がらせだな。


 こうして、俺とエスナさんとフィオナさんが創立した冒険者パーティー『リジェクテッド』は設立半年で別物に変わってしまった。クソッ。

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