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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴


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存在進化

 一週間のサバイバルをやり切った。魔物を狩る毎日で成長が実感できた。

 非常に充実した日々。でも、俺はまだ未成年なんだ。

 未成年は冒険者にはなれないし、宿なんかも一人では泊まれない。身元の保証がないと街にも入れない。

 だから、後一年は待たないとダメなんだ。


 しょうがない……一旦ウチに帰って必要なモノを揃えてから、出直すかな。めんどくせーけどな。


「さぁ、帰ろうか……アオイ」


 そこには見上げる程に大きくなったブルースライムが、前にも増してプルプルボディを揺らしていた。

 そう、アオイは魔物特有の存在進化をこの一週間で達成していた。この存在進化は魔物によって様々で、どうすれば起こるのか分かっていない。


 テイマーにとってはこの存在進化をしたテイムモンスターを手懐けている事は、一つのステータスになる。

 一流のテイマーと言われている者達は、みな存在進化したテイムモンスターを連れている。

 魔物によっては何度も存在進化をするらしい。

 そんな魔物も確認されている。


 今のアオイはこんな感じだ。(▲新スキル)


【名前】アオイ

【レベル】1 

【年齢】1歳

【性別】メス

【種族】不定形族

【職業】・ビックブルースライム ※ブルースライムからの進化

 ・ヒーリング、ポイズン、レッドへの擬態可能

【色】青


【スキル】

 ・スライムな身体▲(吸収・分裂・合体・擬態・縮む・膨張・分解・発酵)

 ・収納

 ・鑑定

 ・回復薬生成

 ・毒薬生成

 ・火生成

 ・ジョブ因子吸引▲


 ああ、存在進化の事は知ってはいたが、まさかこれほどとは……ウチのクソ親父も、存在進化した魔物なんか手懐けていなかったから。

 一つずつ見てみよう。まず変更になったのは、ブルースライムからビックブルースライムになっている。

 アオイの大きさは三メートルを越えている。


 存在進化でレベルが1に戻っているが、それはビックブルースライムのレベル1という事。

 そして俺のスキル統合に反応して、様々なスキルを統合してスライムな身体になっている。


 一番驚いたのはジョブ因子吸引だね。

 これは俺にとっては、ヤツラへの復讐に使える切り札になり得るスキルだ。


 ジョブ因子吸引……人に宿ったジョブ因子を、時間をかけて吸い出す。因子を吸い出す時間は、そのジョブ毎に違いがある。あくまで因子だけを吸い出し増殖させるので、吸い出された人に宿ったジョブ因子は無くなる事はない。


 コレを見た時は「フフフッ、アハハ……」と一人で笑ってしまった。

 分かるかな……ヤツラの因子は伝説と言われる『勇者』を筆頭にレア職業ばかり。


 ああ、楽しみだ。アレだけ帰るのはイヤだったけど逆に帰らないといけなくなったな……フフフッ。

 俺とアオイは急いで帰り支度を始めた。

 そうそう、アオイがビックブルースライムになったという事は、分裂体を出せる数が多くなっている。それで、半分を採取と弱い魔物の討伐の為に置いていく。


 さぁ、ヤツラの力も手に入れる為に……いやいや、ヤツラのバカヅラでも拝みに行くか。

 自分達が因子の吸引をされているなんて、夢にも思わないだろうな。フフフッ。


 俺ははやる気持ちを抑えつつも、身体強化を使って村に向かった。俺の心を現すかのような雲一つない青空の下に、スライムを肩に乗せて走り続ける片腕の少年ルディ。


 かつては村の神童と呼ばれ、幼い頃より魔力操作を自在に制御してみせた。普通は魔力暴走という事故を引き起こしてしまうが……それは子供はもちろん、大人まで一目置いていた。実家は大農場と牧場を経営、村長よりも権力がある。


 だからなんだろうな。ウチの大農場と牧場が行き詰ると困る大人達。俺が『テイマー』だったらクソ親父の後を継いで、今と同じ状況だったのにな。『スライム』じゃダメだったのたろうな……まぁ、知ったこっちゃねーけど。


 それにクソ親父と妖怪ババアの間には五才になる、俺にとっては義理の弟がいるからな。跡継ぎを義理弟にする為に、俺は邪魔者なんだろうな。

 俺が田舎の土地なんか興味ないっつうのに……

 分かってないんだろうな。自分達の土地や地位に俺が、固執していると思っているのだろう。迷惑な話しだが。


 そして、分不相応な『勇者』職業スキルを手に入れてしまった、ウチの農場と牧場で働く農奴の息子ランドルフ。俺は親友だと思っていた男。

 一緒に小さな頃から育ち、物心がついてからは一緒に遊び、大きくなると一緒に学び、時には怒られ、喜びを分かち合ってきたと思っていた……全てが幻想だった。


 俺は左腕を無くして覚醒したんじゃないのかもな。

 左腕を無くした事により俺を邪険に扱って来たヤツらとの縁を切ってくれたのかも知れないな。まぁ、今となってはどっちでも構わないけど……ヤラれたらやり返さないとダメだろう。


 俺の復讐相手は勇者ランドルフ、元婚約者クリスティ、元義理姉妹ウルリケ・ルイーゼ、女幼馴染ラウラ、両親ってところかな。いや、村の村人全員もかな。

 全く、今の俺の周りにいるヤツは大体がキライなヤツばかりじゃねーかよ。マトモな大人はいないもんかね〜。






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