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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴


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最弱の魔物からの脱出

 最弱の魔物と言われるスライム。

 その身体は液体みたいな固体。ゼリーのような柔らかさに、伸び縮みするしなやかさ。タマネギ型のフォルムの愛らしさ。無垢で無邪気な顔。

 無限の可能性があると思うんだよね〜。


 薬草を吸収したスライムのアオイは『回復薬生成』を覚えた。アオイから生成された回復薬はいわゆるゲームとかでよく見る、ポーションを作れる能力だった。

 飲んでよし、かけてよしの回復アイテムの定番。

 ただ、回復薬を作るのに薬草が必要になるので、分裂体で採取を続けて貰っている。


 そして、回復薬を作る時にアオイの身体の色が変わり、種族がブルースライムから『ヒーリングスライム』に変化していた。青いスライムだったのに、薬草の色と同じ緑色になっていたんだ。

 う〜ん。スライムの生態はよく分からん。

 早速、回復薬を右足のキズに振りかける。

『シュ〜ワ〜』っと煙が登る。痛みは……無くなってる。キズ口もない。すげー。


 こうなったら毒草も、試したくなるよね。

 んで、当然やりましたよ。アオイに回復薬を大量に作って貰い、万が一に備えてね。

 毒草を全部吸収しましたとさ……結果は、


 〘毒薬生成のスキル因子を確認しました。スキル蓄積に回ります。毒薬生成10000/10000〙


 〘毒薬生成が規定値に達しました。毒薬生成が使用出来るようになりました〙


 おお、毒薬生成が一発で出来たね……アオイの種族は『ポイズンスライム』になってるね。

 色は毒々しい紫色になってるね。

 俺はアオイに触ってみるけど、触った俺は毒にはなって無さそう。プルプルボディはそのままだ。

 アオイが毒をセーブしてくれてるみたいだね。

 毒の効果が知りたいから、ツノウサギを探して実験だね。


 気楽にそんな事を思っていました……今、動きがだんだんと鈍くなっていたツノウサギがついに泡を吹いて動かなくなった。

 その時間が大体十分くらいかな……恐らくはスリップダメージが溜まって、死んだんだろうな。

 そして、ゲームと違うのは死体の肉は食べられなさそう。何か紫色に変色してるし……部位によってはいけそうかもしれないけど、毒で死んだ肉は食いたくない。

 皮とかツノとかは大丈夫そうだね。毒を使う時は肉は諦めるしかないかな。もったいないけど……


 アオイの分裂体が集めてくれた中にある植物で、スキル蓄積に反応したのは毒消し草・マヒ茸・火炎草・光竹。

 それぞれをアオイの吸収でスキル蓄積をした。


 毒消し草の効果はその名の通り『毒消し』これはヒーリングスライムの回復薬生成と合わさったと、天の声からの通達。回復と毒消し効果があるようだね。いずれは万能薬みたいになるのかな? たのしみだー。


 マヒ茸はマヒ効果を敵に与える。これはポイズンスライムの毒薬生成と合わさった。コッチもすげー。毒とマヒとか凶悪な感じ。アオイに頼むと毒だけとか、マヒだけも出来るみたい。


 火炎草は葉っぱ同士が触れ合うと火力は弱いが火花が散る草で、よく火事の原因にもなっている。

 コレを取り込んだアオイは赤くなり『レッドスライム』になっていた。口からチャッカマンくらいの火が吹き出ていた。焚き火とか便利だね。


 光竹は昼間に光をため込み夜に光る不思議な竹。

 昔から旅の道しるべや街灯の代わりに使われている。

 その光竹を取り込んだアオイは……変化なし?

 普通のアオイだね。どういうこと?


 まさか……俺は右手を前に突きだして『ライト』とつぶやいた。

 俺が唱えたのは生活魔法と呼ばれる便利魔法。使えるのは魔法使い系スキルを持つものだけに限られているが……俺の目の前には、直径十五センチくらいの光の玉がフヨフヨと宙に浮いていた。

 魔力操作は幼い頃から出来ていた。

 だから、村では神童と呼ばれていたのだけど……


 俺はこの日、始めての魔法を手に入れたんだ。

 やった〜。魔法だぁ〜。必要ないのに、魔法を使い続けてしまったよ。

 アオイはヒーリング、ポイズン、レッドへの擬態でチェンジする事が出来るようになっている。なるほど……擬態はこういう使い方なんだね。背景とかにも溶け込めるみたいだね。


 でも、アオイの強化が留まる事を知らない。誰だよスライムは最弱だと言ったのは……最強になれる可能性が高いんじゃないのか? 


 俺の『ライト』、アオイのレッドスライムからの炎で、サバイバルがグッと楽になったね。嬉しい限りだよ。

 後は、暗くなる前に拠点になりそうな場所を、探さないとね。


 森の中をさまよい、なかなか「ここだ!」という場所がなくて……結局、サバイバル初日は、大きな木の洞で夜を過ごした。俺が寝ている間は、アオイの分裂体が警備をしてくれてる。

 一応、アオイは寝なくても大丈夫らしいけど、俺とくっついているのが好きなんだって。可愛いヤツめ。


「キュイ、キュ〜」


 フフフッ、レッドスライムになったアオイは、適度に温かくなれるから湯たんぽみたい。しかも、プヨプヨしてるから気持ちがいい。

 サバイバルにはアオイが一匹は居てほしいね。

 難易度が全然違うね。


 そうそう、良く考えれば分かりそうなんだけど……狩ったツノウサギとかの血抜きをアオイに頼めば楽だったと判明した。キレイに血のみを吸収してくれて、それで焼いたウサギ肉は美味かった。

 なんで気が付かなかったのだろうか……リアルで落ち込んでしまった。あの血生臭かったウサギ肉が〜。


 森での拠点探しは諦めて、少し遠いが森を越えた先にある川を目指す。やはり、水が近くにある場所が第一候補になるだろうね。水汲みはめんどくせーし。

 俺もアオイも今は水関係のスキルはないし、生きていくにも水は必ず必要だからね。

 あわよくば、今後も考えて水系スキルも欲しいしね、絶対に。


 俺達は協力してこの非情な世界を、生きていかないといけないから……手は抜けない。アオイと成り上がってやるさ。それが『俺達の生き方だ』

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