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「そしてここ最近、情報が一つ届いたのです。城下のある食堂に小さい娘が働いているとの」



「私たちはすぐさまその情報に飛びつきましたよ。そしてすぐに諜報員を向かわせましたよ。えぇ、そのスピードはたるやいなや、リサ様の想像を超えていると思われますよ。私たちの苦労がどんなだったか、その光景を見ればきっとお分かりいただけるはずです。しかし、予想に反し、その少女は10歳だという。その時の私たちの絶望感といったら、もはや言葉にすらできません。しかし、諜報員は奇妙なことをいうのです。その子の動き、言葉使い、仕事の有能さ、10歳のそれとは到底思えないと。私たちは困りかねました。見た目10歳の中身が大人の少女。どうすればいいのかと。話し合っても中々結論は出ませんでした。ならばこのまま、見守っていようと。しばらく保留ということで、とその場は落ち着きました」




「それから、遠くから見守ったり、時にはご飯を食べに行ったりとそんなような行動をとらせていただいていおりました。そして、あの日、私たちはある光景を目にしたのです。貴方が22歳と叫んでいる姿を。その時も諜報員の喜んだ顔。そして私たちの中に溢れた喜びの感情。今でも忘れられません。努力がやっと実った。そんな充実感、そして安堵感。あれほど神に感謝したことはいままでになかったと思っております。そして今現在、あなた様は私たちにとって女神のような存在なのです。ご理解いただけましたでしょうか」








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