リアリティ
さすがに就職してからの投稿となると、恋愛漫画を描こう!という無謀なチャレンジ精神は捨て、描けそうなネタ。
当時、地味に勤務していた、公務員あるあるを漫画にしようと思ったわけです。
取扱説明書は基本読まない性格のボク。
とりあえずコマ割り機能はすっ飛ばし。
クリスタの神様がいらしたらバチが当たりそうな、デジタルなのにアナログ使いで無理矢理32ページ完成。
いい加減な使い方でも完成できた、クリスタの神様に感謝です。
何事も形から入ってよかったーー。
内容は、というと、
新任がいきなり一人で担当を任されたり、前任者が不在でわからない事だらけだったり。
公務員ならあるある話を織り交ぜながら、新人が奮闘する日々を描いてみました。
完成はしたものの、最後の恋愛漫画の投稿から十年以上。
ブランクが大きいので、絵柄やストーリーに全く自信がない。
ご意見を伺えたらと、出版社に持ち込みを申し込みました。
学生の頃、漫画の持ち込みといえば、出版社様のビルに直接伺っていたのですが、今は便利なんですね。
データでやり取りして、電話や動画でアドバイスが頂けるという。
某出版社にスマホから予約を入れさせていただくと、ほどなく連絡が。
学生の時以来の持ち込みにドキドキです。
もちろん、職業は伝えずに。
いやぁね、聞かれないとわざわざ職業って言わないじゃないですか。
そして、編集者様の開口一番。
「公務員にリアリティがないですね」
なぬっ??
えーーーっと。
何て意味でしょう???
「こんな公務員いますか?」
いやいやいや
ここにいますが……
ここに確かに……たぶん。
「まるでブラック企業みたいじゃないですか!」
そうです。
ブラック企業です!!!
これは、声を大にして言いたい!
実際、声には出しませんでしたけどね。
あと、何言われたかな?
最初のパンチにやられて、もう後の事なんて覚えてない。
公務員が公務員漫画を描いて、リアリティのなさを指摘される図。
怖すぎて、絵にもできねぇ……
リアリティの概念を根底から覆された出来事でした。
公務員リアリティ問題。
公務員のリアリティって、真面目でかっちりしてるとか、福利厚生がいいホワイトな職場とか??
中にはそんな職場もあるかもしれない。
でも、かなりの確率でブラックを引くのですよ。これが。
どうやら世間様が想像している公務員像からボクの公務員像はかなりズレていた様子。
恋愛漫画と同じです。
読者がこうあって欲しいとか、こうあるはずだという共通認識の中で展開するストーリーが求められてるんでしょうね。
求められているものを提供できない。
それが今回指摘されたリアリティ欠如の正体。
自分の創作物と世間の距離をしみじみ感じたわけなのです。
久しぶりの漫画の持ち込みは、こうして幕を閉じました。
別の出版社に?
こんな恐ろしいトラウマ二度と経験したくないよーーー号泣
という事で、初の公務員漫画はお蔵入り。
そして、てっきりボクの創作ライフはこれで終わりかな?と思っておりました。




