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23/51

#23

 オーレリアが俺から離れると……


「#$%@&ッ!」


 突然訪れた痛みにグローリータイガーがのたうち回る。デタラメに繰り出される手足に当たっただけでも間違いなく重傷……だが、既に俺の体は実体を失っている。


“やったの!”


(ああ!)


 喉元に剣を突き立てられたグローリータイガーが動きを止めた。それと同時にステータスからのメッセージが届いた。


(さて、どうなってるかな……ステータス!)


◆◆◆


ロイド

LV32

力   68

防御  65

魔力  66

精神  65

素早さ 67


スキル

〈等価交換(LV2)〉 (3090000アル)

〈調合(LV2)〉

〈アイテムボックス〉


装備

 服+5


◆◆◆


 おっ! レベルが2上がってる!


(レベルが上がってる。やったぞ、オーレリア!)


”よかったのじゃ! 


 オーレリアの力を借りてのヒットアンドアウェイによるレベリング。ようやくうまく行ったが、ここまでは試行錯誤の連続だった。


(斬りかかる直前に実体化して攻撃をかわされたりとか、タイミングが合わなかったりとか色々あったなぁ)


 その結果、今のように実体がないうちに急所に剣を置く→実体を取り戻すと同時に剣を離す→オーレリアの力で攻撃をかわすというスタイルになったのだ。


”このままガンガン狩りまくるのじゃ!“


(ああ!)


 さて、次の獲物を探すか!



 それからしばらくレベリングした俺は日が暮れる前に村に戻った。


(日が暮れるとさらにヤバい魔物が出るからな)


 それに暗いと潜んでいる魔物に気づきにくくなる。このレベリングは基本的に相手が一匹でいる時を想定しているからな。


“ふむ……思った以上にサクサクとはいかなんだな”


 オーレリアがやや不満げなのは、条件を満たす魔物を探すのにまあまあな時間を使うからだろう。


(相手の強さを考えれば一日弱でこれだけ倒せたら十分過ぎるけどな)


 あれから俺達が倒したのは十一匹。おかげでLV37になった。目標にはまだ達していないが、一日のレベリングの成果としては破格と言える。


”まあ、ロイドがそう思ってくれるなら良いのじゃが……“


 まあ、オーレリアの気持ちも分からなくはない。鬼人が村に迫っている以上、一刻も早く対抗する準備を整えたいのは確かだからな。


「明日も頼むよ、オーレリア」


“任せるのじゃ!”


 俺はリタと村長から村の様子を聞き、必要な物資を〈等価交換〉で出した後で休むことにした。



 次の日、いつものように採取に行った後、俺はレベリングに行く前に畑から採取した薬草からステータスを補正する薬を作ることにした。


「魔物狩りにはいかんのか?」 


「今日は薬の実験もしたいから行く前に準備をしたいんだ」


 オーレリアのおかげでレベリングには目処がついた。が、昨日はステータスを増減させる薬の効果は実験出来なかったからな。


(えっと、原作知識によれば強力草と疾風草に増強薬で……)


 ちなみに増強薬はハチミツとを調合して作るアイテムで、〈調合〉の材料に使うためだけのアイテム。こんなふうに手順がややこしく、そのほとんどを手探りで探していかなければいけないのが〈調合〉がハズレスキルと言われる理由だ。


(まあ、俺は原作知識のおかげでいちいち実験しなくても良いけど……)


 本当に原作知識様々だ。ちなみに原作知識が教えてくれたのは〈調合〉のレシピだけじゃない。


(後は順に〈調合〉していくだけだけど、その前に……)


 俺は〈等価交換〉であるスキルを入手した。それは……


「ロイド、何か手伝うことは……って何してるの?」


 リタだ。昨日はちょっと怒ってたみたいだけど、今日は機嫌が直ってるみたいだな。良かった……


「例の薬を鬼人との戦いで使う前に一度試しておきたくて」


「そっか……確かにぶっつけ本番ってのは不安だよね」


 原作知識のおかげで何がどうなるかは分かってる。それでも実際に何が起こるかは実際に自分の目で見て確かめておきたい。だって……


「ああ。村を絶対に守らないといけないからな」


 実はこの鬼人、単に村を襲いに来る訳じゃない。村を守ることは俺やリタの命を守るだけじゃなく、もっと大きなものがかかってるからな……

 応援大感謝! 読んで頂いている皆様への感謝をパワーに変えて次話も爆速執筆中ッ! 


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