3.神殿探索。
あとがきに、ちょいとお願い?があります。
「へぇ、ここが神殿か……」
ボクは光の魔法で前方を照らしながら声を漏らした。
ミレイラと一緒に道を進むこと、十数分ほど。ボクらの目の前には、やや古ぼけた建築物が現れた。これがアミナの言っていた神殿、ということだろう。
ぽっかりと木々のない空間に建っているそれには、月明かりが見事に差し込む。
「どこか、幻想的ですね」
「うん。これじゃ、肝試しというより観光だね」
隣を歩くミレイラも、これといって驚くような様子もない。
むしろ興味津々といった風に、彫像などの感触を確かめていた。ボクはそんな彼女を確認し、離れ離れにならないよう注意しながら、少し先に進んでみる。
アンディーンは、ここが最も加護の強い場所だって言っていたけど……。
「それって、どういう意味なんだろ――ん?」
中を歩き回っていると、ふと目に留まったのは清潔な印象を受ける扉。
そこだけは、なにやら時間が止まっているように思えた。
それほどまでに、綺麗なままだったのだ。
「どうしました? リンク」
「いや、少し気になる部屋があってね」
「そこの扉のこと、ですか?」
「うん」
ミレイラも合流して、一緒にそれを確認する。
彼女もある種の異質さに気付いたらしい。
「たしかに、気になりますね」
「でしょ?」
そう言って、無警戒に扉へと近づいた。
慌てて追いかけると、彼女はなんの抵抗もなくそれに触れて……。
「鍵は、かかっていませんね」
中に足を踏み入れた。
ボクもそれに倣って中に入る。その時だった。
「え、扉が勝手に!?」
バン! という、勢いの良い音と共に。
その扉はやや乱暴に閉じられた。
「どういうことだ? これは、もしかして――」
急いで開けようとするが、ビクともしない。
どうやら、これは本当に……。
「閉じ込め、られました?」
「そうみたい……」
ミレイラの言葉に、ボクは苦笑いしつつ頷いた。
まさかの、密室で二人きり。
これは不味いぞ。
ボクは、バツ悪く頬を掻くのだった。




