もう一人
メイドのメイが来てから一週間連続嫌がらせを受けているのである。例えばレモンティーをお願いすればお酢を入れた紅茶が出されたり、料理の味付けが異常にしょっぱくなっていたりすることである。
今日の嫌がらせは貧血予防の薬を捨てることだった。
「はぁ」ため息をついた後、事務所まで下りたら、会議が始まってたのである。
会議の内容は絵画を守る仕事と大きなダイアモンドを守る仕事の人選である。そして俺はダイアの方になった。仕事内容は怪盗から送られてきた「11時に大きなダイアを盗む」というシンプルなものだが、ボーンの能力でダイアを口の中に隠すだけで絶対成功するので、念のための護衛役としていくだけである。
マイン達とは別れ、俺とボーンとポニーが現場に到着した。
依頼者へ絶対に守り抜くと話した後、トランスケースに本物のダイアを入れて、事前に用意した偽物のダイアのトランスケースとすり替えて本物が入ってる方を誰にもバレずに口の中に隠した。
そして11時まで残り10分になる時、俺は気分が悪くなりトイレの個室に入った。ゆっくりと深呼吸をし、気分が治るのを待っていたら壁から
「動くな」
低い男の声がした。
俺は後ろにいるのは怪盗だと気づいた。相手はダイアを盗める少ない関係者だと思ったのだろう。しかし、それは想定済み。「確認のためもう一度ダイアを見せて」そのような言葉を言った奴が怪盗だとみんな知っているから安心である。
小型スピーカーでも付けているのだろうと冷静に分析したところで、スピーカーを潰そうと後ろを見たら、顔面を素早く殴られた。一瞬気を失ったが相手を凍らせて動けないようにした。どこから出てきたのか、排気口やその辺りを見たが人が入れるスペースは無かった。そう気づきこれは能力者だと気づいた時には後ろからもう一発やられた。最後の力でトイレ全体にスパークをするが当たったか分からなかった。
会場は11時になり、全員が緊張している時に停電が起こった。そして電気が復旧した時に大きなダイアを持った女性がいた。
「予告通りダイアは頂いた。私にとって最も簡単なミッションだったぞ」
ボーンは盗んだのは偽物だと気づいたら、お芝居の稽古みたいだと感じ余裕を持ちながらこっそり笑った。だが、ポニーは違い、持っているトランスケースをこっそり見たらまだ偽物が入っていたのだ。ボーンがダイアを渡すわけがないと思いながら怪盗が去るまで見ていた。
依頼者が怒りそうになったが、すかさずボーンが本物のトランスケースを開けた。そこにはダイアが何故か入っていたのである。
「偽物を怪盗が間違えて持って行ったのですよ」
大きな声でみんな笑った。一人を除いて。
事務所へ戻っていた。その光景は遠目から見ればデートのようであった。だが、話している内容は怪盗のことばかりであった。それが、彼らの付き合い方なのである。
先程あった事をマインに話した「なるほど......多分私たちは試されてたんだよ」その言葉は僕たちでも考えついた内容だった。だが、答えがわかっただけでも、よかった気がする。
「ところで、リーブはどこにいるの?」
僕たちはハッと気づいた。怪盗の事で頭がいっぱいになっていたのだ。頭を抱えているとマインが鍵を回し
「じゃあ行きますか」
メイがいつの間にかマインの隣にいて鍵を貰っていた。
病室に入ると三人いた。
ティアは本を読んでいて、リーブは昏睡状態、もう一人の女性はリーブを噛んでいた。
宮迫と亮が復活したら投稿します




