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超能力者風の出会い

「金を出せ!」


 フードをかぶっていて顔の見えなかった強盗が、コンビニの店員にナイフ見せながら放った言葉だ。


 少し時を遡って、俺はコンビニで少し高い昼飯を買って外へ出ようとした瞬間に、後ろからあの声がしたのだ。しかし僕は微笑んだ。それは僕が超能力を持っているからだ。またこんな珍しいイベントは二度と無いと思ったから微笑んだとも言えるだろう。

 俺は三つの超能力を持っているが、ここではとても有能な『どんな物でも凍らせる能力』を使うことにした。凍らせるといってもいろんな凍り方があり、相手の体を凍らせたり自分の前に氷の壁を作ったりと、ものすごく応用が利くのである。今回はナイフに衝撃をあたえると、砕け散るように凍らせた。

 だんだん凍っていくナイフを見て強盗は驚いた。驚いてしまった強盗はナイフを床に落としてしまった。落ちたナイフはもちろん砕けていた。その瞬間に、俺は強盗に組み付いた。強盗は頭が真っ白になっていたようで、抵抗はしなかった。

 この後すぐに、店員が警察に電話し、強盗を警官に渡した。辺りに散らばってた凍ったナイフを『凍らせる能力』を使い自分の靴に付けながら


「大丈夫? 怖くなかった?」


 店員に話しかけた。店員は軽く首を縦に振った。

 店員は可愛い少女で、今までの人生で見たことのない可愛さだった。本来ならここで、色々なことを聞いて友達になりたいのだが、こんな可愛い子を汚したくないと思いあえて聞かなかった。

 

 翌日もあのときに出会った少女の顔をよく覚えていた。僕はあの子に会いたいと思ったので、あのコンビニに行ったが、なぜか臨時休業になっており僕はとても後悔をしていた。なぜ、昨日色々なことを聞かなかったのだろうと……。


 明後日は普段通りに学校へ行った。途中で出会う先輩や後輩などに一昨日のことについて何か聞かれるかと思っていたが何も聞かれずに学校へ着いた。しかし、下駄箱には封筒が入っていて「昼休み屋上の手前の階段まで来い」という紙が入っていたので、俺は、一昨日のとても可愛い少女であってほしいと願いながらポケットにしまい、教室へ向かった。

 教室へ入ると普段通りの雰囲気だったが、俺が席に座ると


「███████って、コンビニ強盗を倒したの?」


 と後ろの席の█████████が話してきたので、会話が弾むように

 

「たいしたことじゃないよ。それより貴方のテストすべて百点のほうが凄いよ」

「いやいや、強盗を倒すほうが凄いって」

「凄いのかな? それよりも凄い発見があって、強盗を捕まえたコンビニの店員がとても可愛かったんだよ」

「お前が可愛いというからには、とても可愛いだろう。今度一緒に入ってみるか」


 と言い合っていたら教員が来て、学校が始まった。


 昼休みのとき、行く前に封筒のことを後ろの█████████に見せ、一緒についてきてくれると聞いたら


「この字どこかで見たことがあるような気がするから一人で行ってきなよ。犯罪者捕まえるくらい強いんだから自信を持って」


 とニコニコしながら返事が返ってきたので「ありがとう、がんばって行くよ」と御礼をして教室を後にした。屋上の階段をビビリながら上っていくと、一人の少女がいた。その少女は突然


「貴方、どんな超能力を持っているの?」


 とへんな聞いてきたので、動揺しながら


「超能力何のことですかな?」


 そもそもなぜ超能力のことを話さないといけないことと俺の超能力のことがばれているかが気になった。そんなことを考えていると少女は笑いながら、


「その顔は、超能力を持っていても話さないという感じだね」

「俺は超能力を持ってないね。そもそも、超能力があると思うのか?」

「少なくとも私は超能力者だから、超能力はあると断言できる」


 この瞬間、俺は超能力対決にならないように足を一歩下げた。


「超能力者だという証拠はあるのか?」

「逃げる準備をしているね。面白い……証拠と同時に超能力を使ってあげるよ」


 と俺が後ろを振り向いて逃げようとしたが動けなかった。そして超能力のことについて喋りたくて仕方なかった。


「俺の持っている超能力は、物も凍らせたり炎を出したり電気ショックを与えたりすることができる能力なんだ」

「何で最初から言わなかったの?」

「俺が超能力を持っているとばれたら、勝負になると思うだろ」


 と言った後、俺は超能力のことを話したく無くなった。


「まあ、私は戦いが嫌いだからそんなことはしないけどね。そういえば、自己紹介がまだだったね。私は███████████という名前だけど、今度から マイン と呼んでね。そうだ、今貴方の呼び名を決めようか」

「とても急な展開きたー」

「まあ急でもいいじゃない。そうだね……今から貴方は███████改め リーブ だからね。あと、放課後一緒に面白いことをしながら帰ろうよ」

「面白いことって何なんだよ。それに、なんか付き合っているような感じがするし……」

「貴方は面白く帰らないといけないから一緒に帰ろうね」


 そんな感じで、俺の呼び名や帰る約束が決まりながら、昼食を食べる時間が無くなった。


 放課後マインと帰るとき、奴隷のように縛られながら移動した。面白いというのはマインが面白いということだったらしい。そういえば、能力を聞いてなかったから聞いてみると


「昼食のとき貴方に使った、相手が何でも喋りたくなってくる能力や、相手の心を読み取れたり相手を思い通りに動かしたりできる能力を持っているよ。そういえば言ってなかったけど、私の幼馴染であり貴方の友達で超能力者の█████████で呼び名が ロン と言う者が家にいるから、ちゃんと挨拶してよね。それに、今日からみんなを呼び名で呼ぶから覚えておきなさい」


 何で俺は奴隷のような帰り方をしているのかと聞くと、マインからして俺は奴隷だと思っているのでこんなことをしているそうだ。


 と色々なことを訊いているうちに彼女の拠点に着いた。外装は一階から二階が事務所で三階から六階は家のようだった。マインに蹴られながら、事務所の中に入ると█████████がいて


「おかえり。やっぱり貴方も超能力者だったのか」

「そういうこと。黙っていてごめん」

「いやいや俺こそ」

「それはさておき、ロンはどういう能力を持っているの?」

「俺は二重人格やバリアを任意に出せる能力を持っているし、超能力の副作用かは分からないけど、女になることができるんだよ」


 と訳の分からないことを言っていたが、なぜか女になるというところがとても気になった。


「今、女になったりすることできる?」

「ここでするの」

「ここじゃなくてもいいけど、早く見せてよ」

「――奴隷はド変態のようですね~」


 とマインが言っている事を無視して、事務所のリビングで女の姿を見せてくれた。女になるのは一瞬だったで、女の見た目はあのコンビニ店員に似ていた。


「ロンの女版って、あのコンビニ店員に似ているね」

「実は、あのコンビニ店員だったのです!」

「だろうね」

「女の姿を見れば大抵予想つくか。話は変わるけど、二重人格と男と女の姿でこんなことが出来るんだよ。例えば、男の容姿で人格が女や、逆に女の容姿で人格が男ということもできる」


 また彼が言うには、男と女の間で情報共有が心の中で出来るらしい。また、テストの点数がすべて百点だったり、女の子になって外に出たりしているのは能力のおかげらしい。

 この時、マインはテーブルにひじを付けガムを噛みながら、俺をゴミを見るような目で見ていたと気づいてしまったので、心の中で「ロンも奴隷と思っているのではないか」と考えてしまったときには、マインは心を読んでいて


「奴隷は リーブ しかいないよ」


 と言われた。俺はマインの奴隷には絶対になりたくないと思いながら、バッグを持ち家へ帰ろうかとすると

 

「引越ししたから、奴隷の家は四階の████だよ」


 と言いながら鍵を投げられたので、俺はかっこよく鍵を取った。取ったときにベトッとした感触があり手の中を見ると鍵にガムが付いていた。マインは動画を撮りながら心のそこから笑っていたので、俺はイライラしながらガムを取りゴミ箱に捨てて事務所を出て、エレベーターの中で心を落ち着かせながら四階の████へ行った。

 家の中に帰ると最近色々なことがあったせいかすぐに寝た。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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