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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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452/480

第311話 「脚本を盗む者」

世界が、


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 “分解”されている。


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 街は輪郭だけになり、


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 人は記号に変わり、


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 時間すら“行”として並んでいる。


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# ◆脚本


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 すべてが、


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 “書かれている”。


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 開始。


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 展開。


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 結末。


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# ◆脚本者


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『最適化を継続』


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◆宣告

『逸脱は修正される』


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# ◆圧


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 抗えない。


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 “正しさ”の塊。


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# ◆セラ


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 手を伸ばしたまま、


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 動けない。


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◆一言

「……これ……」


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◆続き

「書き換えられない……」


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# ◆少年(観測者)


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「……無理だ」


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◆一言

「これは“観測の外”だ」


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# ◆沈黙


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 詰み。


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 誰もが、


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 そう思った。


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# ◆だが


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 足音が響く。


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# ◆アルト


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 ただ一人、


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 普通に歩いてくる。


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◆一言

「派手だな」


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# ◆セラ


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「……アルト……!」


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# ◆アルト


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 脚本の流れを見る。


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 読み取る。


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◆一言

「なるほど」


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◆続き

「全部“決め打ち”か」


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# ◆脚本者


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『対象確認』


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◆宣告

『不確定要素、排除』


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# ◆現象


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 アルトの存在が、


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 “削除対象”としてマークされる。


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# ◆だが


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 消えない。


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# ◆脚本者


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『……?』


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# ◆アルト


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「無駄だ」


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◆一言

「俺は“決まってねえ”からな」


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# ◆核心


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 アルトは、


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 “定義されない存在”。


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 だから、


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 脚本に完全には乗らない。


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# ◆脚本者


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『矛盾』


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◆警告

『修正不能領域』


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# ◆アルト


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 笑う。


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◆一言

「いいじゃねえか」


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◆続き

「その“隙”、もらうぜ」


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# ◆行動


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 手を伸ばす。


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 対象は、


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 人物でも、


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 物でもない。


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# ◆対象


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 “脚本そのもの”。


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# ◆接触


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 触れた瞬間。


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◆情報


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 流れ込む。


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 無数の分岐。


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 無数の結末。


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# ◆アルト


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「……多すぎだろ」


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◆一言

「でも――」


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# ◆核心


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「盗めるな」


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# ◆発動


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 “盗み”。


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# ◆現象


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 脚本の一部が、


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 抜き取られる。


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# ◆異常


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 決められていた未来が、


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 “空白”になる。


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# ◆脚本者


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『……欠損……』


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◆警告

『整合性崩壊』


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# ◆世界


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 揺れる。


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 確定していた流れが、


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 不安定になる。


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# ◆セラ


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「……すごい……」


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# ◆アルト


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「全部は無理だが」


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◆一言

「“終わり”は抜ける」


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# ◆核心


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 結末を盗む。


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 それは、


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 未来を未確定にすること。


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# ◆脚本者


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『……エラー……』


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◆宣告

『再計算開始』


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# ◆だが


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 間に合わない。


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# ◆アルト


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 振り返る。


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◆一言

「セラ」


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# ◆セラ


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「……うん」


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# ◆アルト


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「今なら書ける」


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◆一言

「好きな結末を」


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# ◆ラスト


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 奪われた“終わり”。


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 空白になった未来。


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# ◆最後の一文


---


 物語の結末は今、


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 誰にも決められていない。


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 ――だから、選べる。


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――続く。


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