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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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428/443

第287話 「観客席からの手」

静かだった。


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 戦いが終わったはずの世界に、


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 “視線”だけが残っている。


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# ◆違和感


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◆ファントム

「……ねえ」


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◆小さく

「見られてる」


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◆無終

「……さっきからずっとだ」


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# ◆アルト


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 空を見上げる。


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 だがそこには、


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 何もない。


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◆アルト

「……いや」


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◆訂正

「“いる”な」


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# ◆声


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『やっと気づいたか』


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◆響く


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 上でも、


 下でもない。


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 “外側”からの声。


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# ◆出現


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 空間が、ゆっくりと開く。


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 そこにあるのは、


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 “席”。


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 無数の、


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 観客席。


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# ◆観客


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 顔は見えない。


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 だが、


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 確実に“こちらを見ている”。


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# ◆理解


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◆ファントム

「……これ……」


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◆震え

「全部、見られてた……?」


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◆無終

「……観測じゃない」


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◆否定

「“鑑賞”だ」


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# ◆観客の声


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『面白かったぞ』


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◆別の声

『だが、少し長いな』


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◆別の声

『展開が読めた』


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# ◆異質


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 評価。


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 批評。


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 感想。


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# ◆アルト


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「……お前らか」


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◆低く

「全部の上にいるのは」


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# ◆観客


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『上ではない』


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◆訂正

『外だ』


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# ◆定義


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 物語の外。


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 干渉しないはずの存在。


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 だが――


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# ◆干渉


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 一つの“手”が伸びる。


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 アルトへ。


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◆異変


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 身体が、


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 一瞬“止まる”。


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# ◆ファントム


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「アルト!!」


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# ◆観客の能力


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『少し調整しただけだ』


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◆説明

『退屈だったからな』


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# ◆現象


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 時間が止まる。


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 行動が鈍る。


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 感情が薄れる。


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# ◆無終


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「……これは……」


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◆理解

「“読み飛ばし”……!」


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# ◆核心


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 興味のない部分を飛ばす。


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 必要なところだけを見る。


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 それが、


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 “観客の力”。


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# ◆アルト


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 動かない。


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 いや、


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 “飛ばされている”。


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# ◆観客


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『つまらない部分は不要だ』


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◆断言

『面白いところだけ残せばいい』


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# ◆危機


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 存在が、


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 編集ではなく、


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 “省略”される。


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# ◆ファントム


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「……ふざけないで……」


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◆怒り

「これは、私たちの物語よ……!」


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# ◆観客


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『だから見ている』


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◆冷たく

『だが、選ぶのは我々だ』


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# ◆アルト


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 その中で、


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 小さく、笑う。


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◆アルト

「……違うな」


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# ◆反論


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「選ぶのは――」


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◆一言

「俺たちだ」


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 止められたはずの時間が、


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 わずかに動く。


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 飛ばされたはずの存在が、


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 “戻り始める”。


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◆観客

『……?』


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# ◆ラスト


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 アルトの目が、


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 観客席を“見返す”。


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◆最後の一文


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 物語は、


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 ついに“読む側”へ牙を剥く。


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