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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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第272話 「終わりの管理者たち」

空が、裂ける。


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 静かだった世界に、


 無数の“亀裂”が走る。


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◆現象


 あちこちで、


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 “終わりの不具合”が発生していた。


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 急に終わる人生。


 終われない出来事。


 途中で止まる存在。


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◆アルト


「……派手に壊れたな」


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◆ファントム


「ええ」


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 一拍。


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「私たちが壊したのよ」


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◆自覚


 “終わりを自由にした”結果。


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 世界のバランスは崩壊した。


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◆無終


「……これが……外の世界か」


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 少しだけ驚いたように呟く。


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◆アルト


「まあな」


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◆軽く


「綺麗じゃねえだろ?」


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◆無終


「……でも」


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 一拍。


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「選べる」


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◆ファントム


 小さく頷く。


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# ◆新たな気配


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 その時。


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 空間が、整う。


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 今までの“歪み”とは逆。


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 “完全に制御された歪み”。


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◆出現


 空中に、


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 円形の構造が展開される。


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 幾何学的。


 正確。


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◆アルト


「……なんだあれ」


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◆ファントム


 目を細める。


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「……来たわね」


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# ◆組織登場


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 その中心から、


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 複数の人影が現れる。


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 統一された装い。


 無機質な視線。


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◆共通点


 全員が、


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 “同じ力”を持っている。


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◆無終


「……あれは……」


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◆理解


「俺と似てる」


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◆ファントム


「ええ」


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◆断言


「でも、逆」


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# ◆名乗り


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 中央の人物が、


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 一歩前に出る。


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◆声


「確認完了」


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「終端異常拡散を検知」


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◆視線


 アルトたちへ向く。


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◆宣言


「対象、特定」


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# ◆名称


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「我々は――」


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◆正式名


「“終端管理機構ターミナル・オーダー”」


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# ◆敵確定


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◆アルト


「また面倒なの来たな……」


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◆ファントム


「ええ」


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◆小さく


「本命よ」


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# ◆思想対立


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◆管理機構


「終わりは管理されるべきだ」


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◆続き


「自由化は、崩壊を招く」


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◆アルト


「だからって縛るのか?」


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◆管理機構


「当然だ」


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◆断言


「世界の維持が最優先」


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◆ファントム


「……つまらないわね」


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◆対立


 完全に、


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 思想がぶつかる。


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# ◆宣告


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◆管理機構


「“終わりの自由化”を行った者」


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◆対象指定


「アルト、ファントム」


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◆最終判断


「および関連存在――」


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◆無終を見る


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「無終」


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◆宣言


「即時、拘束」


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# ◆戦闘開始


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 その瞬間、


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 空間が“固定”される。


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◆アルト


「っ……動きづれえ!」


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◆ファントム


「“終わりを固定されてる”!」


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◆意味


 自由に動けない。


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 すべての行動に“終点”が設定されている。


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# ◆無終の反応


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◆無終


「……また、縛るのか」


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◆静かに


 一歩、前に出る。


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◆変化


 その周囲で、


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 固定された終わりが揺らぐ。


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◆アルト


「お?」


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◆ファントム


「……いける」


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# ◆共闘


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 “終わりを拒んでいた者”が、


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 今度は“終わりを操る側”として立つ。


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◆無終


「今度は――」


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◆宣言


「選ぶ側だ」


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 自由か、管理か。


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 終わりのあり方を巡る、


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 新たな戦いが始まる。


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◆ラスト


 管理機構の一人が、呟く。


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「……やはり危険だ」


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◆冷酷


「この概念は――」


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◆断言


「排除すべきだ」


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 世界規模の戦いが、


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 静かに幕を開ける。


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