ヌサンタラ!
インドネシアの新首都が移転ということで、今日はインドネシアの作曲家を紹介します。どーもーせみころーんさんですーととととてて。
ボタンを押してるのは、すらあっーしゅさんですね。アジアの作曲家が好きだからそりゃあ食いつくでしょう。
すらあっーしゅさん連呼しなくてもいいですよ。今日は絶対に、この人です。
Paul Gutama Soegijo.日本語ではパウル・グタマ・ソェギジョと読みます。彼はインドネシア現代音楽の国父でした。インドネシアの現代音楽を一人で作ってしまった。結局帰国することなく、留学先のベルリンで2年前になくなりました。
名前はものすごく有名なのですが、その知名度の割には全くと行ってよいほど作品集がないのは奇妙です。ドイツに在住されていたのですが、WERGOからまとまって出るなんてこともありません。
ほんとのところ、面白かったんでしょうか。Youtubeほかで適当に聴いてみましょう。
Klavierstudie I
ドイツの作曲家の作品とあまり変わらないようだが、連打音はやはりガムラン経由で、民族主義者であることがよく分かる。音列主義もよく勉強しており、この時代の技法は誰にでも継承できることも分かる。後半音列ではなく、音階になるのが興味深かった。これもシュトックハウゼンのクラヴィア曲X経由なんだろうが。
Folkloric II
これではツトム・ヤマシタの世界と左程変わらず、1990年代から彼に声があまりかからなくなっていったのもわかる。技巧もやさしいし、クセナキスのルボンを表面的に追いかけただけ。
the Admiralspalast on June 25th, 2011
曲名がわからないので、2011年の実況中継を聴くことにした。彼の作品の一部分らしいが、普通のガムラン音楽であり、日本の団体がこれをやらないのはほんとに残念である。作品としては大したことがなくとも、やはり彼はインドネシアの作曲家だったのだから、どこか一つくらいは彼の作品を演奏する団体があっても良いと思っていたが、存命中に果たせず残念だった。
通常のガムランの伝統のままの作品で、ソェギジョならではの音楽なのかと言われると微妙だった。
SAIH I
武満徹のVoiceとほぼ同傾向の作品。でも、ソェギジョのほうが土臭く、ヨーロッパではこっちのほうが面白がられたのではないかと思う。結局誰も継承するフルーティストがいなかった。
悪い曲じゃないと思うんだけどなあ。なんで絶えちゃったんだろうなあ。
「(゜~゜:)<時代に乗りすぎたんですよ」
武満のVoiceが売れて、ソェギジョのSAIH Iが売れないのは差別だあ!ぐぎぎぎぎぃっ!
「(๑╹◡╹๑ …)<譜面だけならベリオのセクエンツァIでしょ」
うわああんエリプシ様がいじめるう、ってのは置いといて、確かにそうですよ。ベリオのセクエンツァIですよ。
でも、いい曲なんだから、もっと吹いてほしいんです!
「(〱^o^)<これ、バスフルートだから・・・バスって言われると、もってこいって言われちゃうし・・・」
そうかもしれませんね。武満のVoiceは普通のコンサートフルートですからね。
ネットにおちてるのはここまでです。
「彡/(゜)(゜)&(§ゴ^。^ウ§)<ゑー!」
あんまりでしょうよ。国父なのに、どうしてこうなっちゃったんでしょうね。
まだ1960年代は現代音楽に明るく、彼の全作品をインドネシア政府が全曲出版してもいいくらいだと思いますよ。F1にハリアントを載せて、9億円ドブに捨てるくらいだったらですね、その9億でソェギジョ全集が作れたではないかと。何という金の無駄遣い!ほんと呆れてしまいます。
こんな呆れる国ですが、2020年代の現在はインドネシアからも面白い作曲家が次々と出現してきています。
「(๑╹◡╹๑ …)<そもそも、彼は時代を追っただけで松下眞一と同レヴェルではなかったのか」
「(๑╹◡╹๑ …)<アジア人だから出版点数を減らされたというのには同意しにくい」
「彡/(゜)(゜)<減らされたんや!」
「(๑╹◡╹๑ …)<ユン・イザンという最強アイテムがBote&Bockに揃ってしまい、こっちのほうが集客できるわーと西ドイツ総出でヨイショ。これが不運だったとしか」
「彡/(゜)(゜)<あー、それかあ…それがあかんかったんやな…」
時代のイディオムを完全吸収するという点で、松下眞一とは共通項が多いですね。松下も1972年までは本当にすごい人でした。
それならソェギジョにも同じことが当てはまってしまったのは辛いところですね。ソェギヨのガムランバンジャールベルリンで育ったコンラード・デル・ロサリオも今一つで終わってしまってましたし、吸収はうまかったがそれ以上にならなかったのでしょうか。
私はソェギジョのファンでもなんでもないですが、インドネシア政府はどんな事があってもソェギジョ全集は作らなければだめだと思います。これができない限り、インドネシアは「鉄道一つろくに引けない国家」のままになってしまいます。




