私、何かが起きてもいいように準備する
第13部分の誤字報告ありがとうございました。
今日は例の日です......何が起こるのでしょうか......
何も起こらなければそれが一番なんですけどね。 でも、未来からのお告げが来ている時点で「何かが起こる」のは確かなんでしょうけどね......
◇◇◇
「......ん? ここハイライト家の家の場所じゃなかったか?」
おかしいぞ? もともとここはハイライト家の敷地であったはずだが......
「何も無いとはどういうことだ?」
まさか家も何も無いとは......
今の今までは魔王でさえ出し抜いていたものを......あの豚が......クソが。 計画を邪魔しやがって......。
覚醒前の魔王を教師として一年監視できたことは計画が思った以上にいい方向へ傾いたと思っていたが......ガイアに堕天使を与えたのが間違いだったか.....
どうせ力に耐えきれず体が爆発したとかだろうな。 新たに手駒を増やすことになってしまったが、人間の力程度では堕天使の力は耐えきれないという研究結果が得られた。 十分な収穫量だろう。
さてと、では帰って研究データを奴に転送しなくては......?
「......?」
な、なんだ? ここまで強い邪気は感じたことないが......南か? 何かがとんでもないスピードで近づいてきているが......
「......あれは?」
まさか......
おかしい。 おかしいぞ? 私の計算ではここまで早く堕天使の力を使いこなすとは思わなかったぞ。
だが、できたものは利用価値がある。 大いに利用させてもらおう。
「素晴らしい......感動したよ。 ガイア=ハイラルト君。 私だクレアだ。 君の様子を見に来たぞ」
「お前は......クレアか......。 見ろよ、この力......。 素晴らしいとしか言いようがない。 お前のお陰だ。 感謝しよう」
「......それにしても貴様、その体はどうした。 以前の豚のような姿ではないな。 一度見た瞬間誰かはわからなかったぞ」
とてもじゃないが人の姿ではないな。 どちらかというと天使だ
「この力......ルシファーとか言ったか? こいつの堕ちる前の姿だそうだ。 まさかここまで変化するとはな」
「......貴様、どんな願いで堕天使を受け入れた? 貴様、人間の体を持ちながら堕天使に心を許し、また許されているとは......。 前例が無いくらいのことだぞ」
「簡単なことだ。 破壊を望む。 それだけだ」
まさか......こいつはもともと天性で、心まで腐った「モノ」に愛される人間だったのかもしれぬな。 破壊を望むだけでここまで堕天使に愛を授けられる奴はこいつしかいないだろう
「なぁ、一つお願いがあるんだ。 聞いてくれるか? 魔王を殺す前にやっておきたいことがあるんだ」
「なんだ。 言ってみろ」
「まだこの力を本気で使ったことがないんだよ......だから最大火力を使える「的」を探していたんだ。 ここにあった家は軽く殴っただけで消し飛んじまったからなぁ......。 もちろん「的」なってくれるよな?」
「......貴様正気か? その力は神と同等の力だ。 それも高位の。 加護とは訳が違うんだぞ?」
「そんなこと俺は知らない。 ということで死にな」
......しょうがないな。 自分が一番だと思っている愚図に格の違いを見せてやろう
ーースキル使用
......リミッター解除
ークレア=シンルー 男 ?歳 ハイエルフ Lv?
職業:魔神
生命力:?
攻撃:?
防御:?
移動速度:?
魔力:?
スキル:全てを超越する者
~~~~~~~~~~
......なるべくこの力は使いたくなかったものだな。 この名前を見ると一度目の人生を思い出して反吐が出る
「......!? 何だ? お前も姿が変わったな? だがこの力でも防ぎきれるとは思わないことだッ!」
「私も甘く見られたものだ。 この姿は生前の姿だが、力は別格だ。 堕天使程度で私を殺せると思うな」
「......ッチ。 図に乗るなぁぁぁぁぁッ! こいつで消しとべぇぇぇぇッ! 真空破ッ」
何だ。 ただ足で空間を切り裂いてるだけではないか。 そんなこと我が娘でもできる。 少々台地が割れそうな勢いではあるが、所詮人間。 この程度で終わりか
「......ほう。 なかなか威力のある「風」だな。 夏には重宝しそうだ。 では、こちらからも贈り物をやろう」
ーーファイア......
「は、はははっ! そんな小っこい火の玉で何をするっていうんだ!? 花火か!?」
「貴様は目でしか見れないのか。 よく「目」ではなく「眼」を凝らしてみろ」
「何!? 俺の真空破と火の玉が相殺し合っているだと......? ......何!? 魔力量が桁違いだとッ?! お前一体何をしやがった!?」
「何を言う? ただ心の中で「ファイア」と唱えただけだぞ。 そんなに驚くことではあるまい」
「む、無詠唱だと......!? 貴様がなぜそのような芸当ができる?!」
「貴様に教えることではあるまい。 そろそろ終いだ。 こんな低レベルの戦い終わらせるぞ。 「害虫散らし」」
「「害虫散らし」だと?! 誰が害虫だ! ......って、何も起こらないじゃないか! 何だ? 不調なのか? ははは!」
「......貴様は本当に頭が悪いのか? 小学校からやり直せ。 先ほども言っただろう「眼」を凝らせと」
「ははは......何を言って......!? 何だこの無数の糸は!?」
「それに触れてみろ。 貴様を殺さない程度に強い毒がついている。 そこから一歩でも動けば毒の餌食となるだろう」
「くっ......クソが......こんなもの......こんなものぉぉぉぉぉッ!」
.......ほう。 毒を恐れずそれを千切るか。 なかなかやるではないか。 ......だんだん面倒になってきたな。 こいつは俺の三割くらいを打っても死なないだろう。 さすがにそれ以上は危険か......
「喜べ。 今から貴様に久々に三割の力を出してやる」
「さ、三割だと!? 今まで何割だったんだ!?」
「一割にも満たんぞ。 こんな力を出すのは十一年前と、我が妻と出会った時くらいであろうな......。 では......お話はこれくらいにして......よし、これにしよう。 「断罪」」
さすがに中級魔術では死なないだろうな? それに、ただ強めの光を当ててるだけだ。 威力は通常の100倍くらいだが、それも心が腐りきった人間にしか効かない。 腐っていれば腐っているほどダメージが大きいが、さて、こいつはどうだ?
「あ、が......なん......だ......ぐっはぁ......」
なんだ、気絶で済んだか......。
「ふぅ。 やっと気絶してくれたか。 ......よし。 予定変更だ。 このまま愚図ミラのところまで行こう......」
ここらでミラと愚図の力の差を知っておきたいところである。 良い機会だ。 二人とも死なない程度の遊びをしてもらおうか
ーースキル解除
いつも通りのステータスへ戻りました。
「さぁ、ミラさん......一年間勇者と修行した成果をお父さんに見せてくださいねぇ......」
◇◇◇
「うぅ......何故かいきなり寒気がしてきました......」
こ~れは絶対に何かある日ですよね......
「はぁ......今日一日は憂鬱になりそうですね......」
ミラはこの時、この後人生最大級の出来事が起こることをまだ知らない




