いきなりは…
『フッフッフ蛸でゴザル、蛸でゴザル紛れもなく大蛸でゴザルよ』
あくまでも蛸である事をアピールする巨大な黒いタコ?になった蛸忍者
『この姿になったからにはパワーは88倍でゴザルよ!』
ドンッと大木の様な触手が振り下ろされる。床の石畳が砕けちり破片が周囲へと悲惨する。
しかし、クイックを使って避けたオレには当たらない。
因みにマーリーは地面に寝かせておくと危ないので、お姫様抱っこで抱き抱えたまま悠々とかわした。
『くそっ!石礫も当たらないとは!大人しく潰されるでゴザルタコよ!』
その後も、大きく振り下ろされる巨大な触手と、それによって潰される石畳や家屋から飛んでくる瓦礫を楽々かわし続ける。
先ほどまで姿を消して素早い攻撃をされていた時と違い、大きく振り下ろされる大木の様な触手と、それによって飛散する瓦礫はかわすのは簡単だった。
マーリーを
「では、こちらから行くぞ!モード操剣」
俺は双剣の一本の柄を口でくわえて外した、中から鎖が出て来て鎖鎌の様になる。
攻撃をかわしながら
首を振り、いきおいをつけて双剣を操り切りつけて行く
巨大な黒蛸の目らしき部分にあたり、『ぐおぉ!』一瞬うめき声を上げるが、すぐに傷が再生していく。
双剣では小さすぎて大したダメージを与えられないか…しかもマーリーを抱き抱えたままだから、口でくわえて一本を操作するのがやっとだ。
『ハハハハハ!いくら拙者の攻撃をかわせるとしても、そんな攻撃では痛くも痒くもござらんなあっ!』
「いや、目を攻撃した時にちょっと痛がってたよね?ぐおおおぉとか言ってたよね?」
『くっ!ちょっと目にゴミが入った程度の事でゴザル!それにぐおぉぐらいでゴザルタコオオォ!』
ぐおぉ!と言いながら避けるオレ
確かに、このままではじり貧だ…火計を使っても良いが町が壊滅したら流石にヤバいしな。
と思っていたら
「ケンシン…もう、大丈夫だ」
マーリーが目を覚ました。
「怪我は大丈夫なのか?」
と俺が声を掛けると
「怪我と言うよりは精神的なショックの方が大きかったから…ケンシンの腕に抱か…いや、何でもないっ!」
と言うと顔を赤くして俺から目を反らした。
変なやつだなと思ったが丁度良い、このままじゃ武器が当たりそうで怖かったんだ。
「そうかっ!じゃあ、ちょっと体勢を変えるぜ!」
ええっ?!と言う声を無視して俺はマーリーを背中に背負った
「ひゃっ!」
急に変な声を上げるマーリー
「どうした?」
ポカポカと俺の頭を叩く
「い、いきなりオシリを鷲掴みにしないでよ!」
「あ、ああ…」
そういや忘れてたけど、皆ゲイだったんだよな
「悪い、好きでもない相手に尻を鷲掴みにされたら嫌だよな?」
俺は素直に謝っておいた。大丈夫だとは思うがセクハラ騒動はもう御免だ!
「そ、そんな…べ、別にそういう訳じゃないけど…じゅ、じゅんびが…」
「悪い悪い、ちょっとあのままじゃ戦いづらくてな」
「もう!男心が分かってないんだよね」
「へ?何か言ったか?」
そんな事を話していたら不意に蛸の触手攻撃が来た!
慌ててかわすオレ、何かさっきより速く強い気がする!
『腐オオオオオオオオォ!コロスコロスでゴザルタコよ!』
な、何で急に怒りだしたんだ?
『さっきからイチャイチャとしおって、美少年とのキャッキャウフフな展開を目の前で見せつけられる大蛸の気持ちも考えるでゴザルタコよ!』




