男を落とすのは得意なのさ
「悪いけど無理」
「ガーン…またしても拙者の純情な感情を!交尾したかったでござる!」
と地団駄を踏むペンギン
「全然純情じゃねえよ!」
「ペンギンだから、純粋に感情のままにだから良いでござるよ!これで正しいでござるよ!」
「燕じゃなかったのかよ?」
「くっ!問答無用!」
と言うとペンギンは再び海へと潜る、そして飛び出してはタックルを繰り返す。
幸いクールタイムが終わったのでスキルは使える様になったが、このままでは、じり貧で有ることには違いない。
俺のSPが尽きるのが先か、奴のスタミナが尽きるのが先か…と言っても半分ゾンビの奴にスタミナとかあるのかと言う気もするので俺のSPが尽きてクイックを使えなくなり、奴の攻撃を素早くかわす事が出来なくなる方が早いか…ならば!
「おい!聞こえてるか?お前は海から攻撃してるだけで空からは全く攻撃してこないな?それでも燕か!」
と奴を挑発してみた。
「ふおおぉ!言ってはいけない事を!」
と言うと海から飛び出してきたペンギンは俺ではなく空中高くへと舞い上がる、そして空中で俺へと向きを変えると
「これで良いでござるよなあ?燕落とし!」
返しじゃねえのかよ!と思ったがチャンス!
俺は上から落ちてくるペンギンをガッシリと受け止める。
空中に飛んで落ちてきたペンギンのタックルは海から直線的に飛んでくるタックルよりも威力が弱かった。俺はペンギンを抱き止める!
「なに!?人間が拙者のタックルを受け止めるだと?し、しかしこれは」
不本意ながら、ペンギンの着ぐるみを着た男と上半身裸の男が抱きしめ合ってる図になってしまっている…ならば!
「それじゃ、空のランデブーと洒落こもうか!」
「へ?な、何を…」
赤い顔をして俺の顔を見つめるドレッドヘア侍
俺はペンギン侍を抱きしめたまま、空中を見上げる。
そして「スカイビューウウウ!」と叫び空中へと瞬間移動した。
「ここは?」
「フッお前が来たがっていた空だ」
「ふああぁぁ本当にござるよ!こんな空高くから見る素敵な眺め…不死王が柄が似てるからと間違えてペンギンにされてから諦めていたでござるよ!」
「なに、気にする事はないさ」
「こ、こんな素敵なデートを…うううありがとうでござるよ!交尾するでござるよおおぉ!」
「そうか、良かったのか…じゃあバイバイ!」
と言うと俺はペンギンを突き落として瞬間移動した
「へ?アアアアアアア!」ドーンと言う音を立てて氷山へとぶつかる音がする。
「フッこれが本当の燕落としだ…」
俺はピクピクして動かなくなったペンギンを無視してモーモー丸を探し始めた。




