二人きり
決闘はスタジアムで行われる事になった、急遽だったので無観客試合だ。
立ち合うのはアトラ王、ファグリ王子、メグリ王子、何故か超龍、あとはマゾーカさん達変態トリオだ。
超龍とラプツェルが揉めるかと思ったが大丈夫だった…いや、最初は揉めそうで止めてたが、お互いに話して行く内に誤解が解けたらしい。
ラプツェルが「なんで俺はこんな馬鹿に張り合っていたんだ…恥ずかしい!」となったからだ。
そしてスタジアムでリーブスと俺が向き合う。
「ルールは簡単です。場外に落ちるかダウンしての10カウント、もしくは一方が参ったと言えば終了です。刃物は禁止、殺すのも駄目です」
アトラさんがルールを解説する。
「わかりました」
「ええ、大丈夫です」
俺とリーブスは順番に答える。
さて、相手は格闘術の天才だ…普通にやって勝てる訳がない。当然、計略を使うしかない!
「始め!」アトラさんが手を上げて開始を告げる。
「いきなり絶対王…」
「ちょっと待った!」
俺が絶対王者の時間を使おうとすると、急にリーブスが待ったをかけてきた…何だろう?
「なんですか?いきなり」と聞くと
「いえ、そもそも貴方と本気で戦う気は私にはありません」
「へ?」
じゃあ決闘とか申し込まないで欲しかったんだが…
「すみません、本当の事を言うと二人きりになりたかっただけなんですよ」
「二人きり?何を言って…」
と周りを見ると俺達の周りだけドーム状の光のオーラに囲まれている…こんな聖霊術あったっけ?
「これで周りからは中の様子は見えず音も聞こえません」
なんだって?!ヤバすぎだろ…完全な密室でホモと二人きりなんて…ついに俺の貞操も終わるのか!
「フフフ、肛門を手で押さえてガードしなくても大丈夫ですよ…貴方に何かしようと言うのではありません」
良かった…「では、何のつもりだ?」
「ただ貴方と話がしたかっただけですよ」
「一体何を?」
「例えば魔法についてとか…例えば、これは聖霊術ではありません」
と言ってドーム状の光の壁を手でコンコンとノックする様に叩く
「正確には聖霊術のシャイニングバリアと魔術のサイレントナイトを組み合わせて作った新しい魔法ですかね」
と両手を広げ不敵に微笑むリーブス
「魔術?魔法?そんな物は、この世界にはないはずだ!」
「フフフ、確かに、この世界にはありません…いえ正確には魔物の中には似たような技を使える者もいますがね」
確かにインキュバスとのハーフであるノーフェイスが使った謎の結界や、超龍のダブルドラゴン(?)等々、魔物達は不思議な術を使っていたな…
前のゲームでもプレイヤーは聖霊術しか使えなかったが、敵は色々な魔法ぽい攻撃を仕掛けてきたりしていた。
「なぜ?なぜ、あんたは魔法を使えるんだ?」
「それはね、私は貴方と同じ転生者だからですよ」




