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やらないか?

「バカ王子!」


とリーブスが叫ぶと、素早くファグリ王子の背中をとり後から腰を抱きしめて後方へと投げる!


裏投げになるのかな?ファグリ王子は、そのまま床に頭がめり込んでいた。


「ふう!失礼しました…こうでも、しないと静かにならないので」


と笑顔で汗をぬぐうリーブスさん、魔導師と言うより格闘家だな…


「凄いでしょ?リーブスはセントラル始まって以来の天才と言われているのです!幼い頃から、勉強、マナー、格闘術、聖霊術と全てにおいて完璧、いや、それ以上の物を持っているのです」


ふーん、イケメンで生まれが複雑で幼い頃から天才って…


「ラノベ主人公みたいな奴だな…」

とボソッと呟いてしまった。


しまった…と思って周りを見回すと


?と言うような顔をしていたが、1人だけ不敵な笑みを浮かべて、こちらを見ている男がいた。


「フフフ、興味がありますね?そのラノベ主人公とか言う単語…」


と言って近づいてくると


俺の両腕を掴み


「やらないか?」


と低めのボイスで言ってきた。やっぱりホモなのか…


「リ、リーブス…なぜ?」とメグリ王子が困惑した表情で言う。


「フフフ、ちょっと、この男に興味が湧いたのですよ…それに王位継承権のない私なら決闘しても問題ないでしょう?」


「決闘?それは一体どういう…」


と俺がメグリ王子に確認すると


「セントラルでは両腕を掴んで、やらないか?と言うのは決闘の申し込みになるんです!」


「な、なんだって?!」


「そう、だからファグリ王子が貴方の両腕を掴む前に大人しくさせる必要があったのです」


頭から床に首を突っ込んで犬神家のポーズをとっているファグリ王子を見ると、やりすぎな気もしないでもないが…


「悪いが断る!」


俺は別にバトルジャンキーじゃない、そもそも野良マルチや対人戦は苦手なのだ!


「ケンシンさん!」


そうすると今度はアトラさんが咎める様に叫んでくる。


リーブスは俺に体を近づけて耳元で


「フフフ、決闘を断ると言うのは負け犬の烙印を押されるのと同じ事…貴方だけでなく、貴方の上司であるメグリ王子にも責任問題が出てきます…悪い様にはしませんから決闘を受けてくれませんか?」


見ると、メグリ王子が下を向いてる…と言うことはリーブスの言うとおりなのだろう。


「わかりました…やります」


仕方がない、リーブスも悪くしないと言ってたし命までは取られないだろう。


「ありがとうございます!それでは行きましょうか?」


という事で、俺は何故かリーブスと決闘をするはめになってしまった…

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