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未完結短編集  作者: .六条河原おにびんびn
Dear Finalist リメイク打切りver. 中学生/R-15/流血/暴力表現
47/86

Dear Finalist エピローグ


 月が優しく街を包む。

 夜が月を呑み込み、月の光が夜を呑み込む。

 ざっざと足音を立て、走る子どもが1人。服が破れ、地面には血痕が線を引く。約束の場所には誰もいない。


―ヒュー


 風の音がする。風が少年を包み込む。蒸し暑い日が続く。

「ねぇ…朱鴇は大きくなったら何になりたいの?」

 親も誰も迎えに来ない公園。朱鴇と呼ばれた少年は少女と話していた。

「紗智のお婿さん…」

 父親は海外に行ったきりで、母親は見向きもしなくなってしまった。大きな樹の根に座り、2人は地面に絵を描く。

「あたしもうすぐでね、遠いところに引っ越すんだって」

「帰って来ないの?」

 朱鴇は目を大きく開いた。

「分からないケド、朱鴇のこと忘れないから!」

 少年は俯いた。

「帰ってきたら、遊ぼうね、会いに来てね!それでいっぱい遊ぼうね」

  

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