天災、クズを再始末
アルベリクはレイラを抱えてレイラの家まで帰ってきた。
レイラは未だに精神が不安定な状態である。
ここでアルベリクが精神干渉の能力でレイラの精神を強制的に安定させたとしても反動で心が壊れてしまうかもしれない。
「レイラすまなかった。お前の父親を助けられなくて・・・レイラが立ち直るまでのことは俺がフォローする。いや、させてくれ。今日は帰るよ・・・また明日もう一度来る」
レイラは反応がない。
アルベリクは立ち上がり路地裏を歩く
路地裏から表に出る
「ライトすまないがレイラの様子を観ておいてくれ。彼女が何か動いたら念を送ってくれ」
「にゃーー」
「レフト家の建築を頼んでいる男の所に俺に化けて行ってくれ。」
「みゃーお」
「俺は少しやらなくてはいけないことがある」
アルベリクは再び翼を羽ばたかせて飛びたった。
俺は天才のはずじゃなかったのか・・・
なぜ俺はこんな簡単なことでミスをしている・・・
なぜ俺は救出対象を殺してしまったのか・・・
俺はもう一度あの男と話をしなくてはならない・・・
アルベリクは再び洞窟に舞い戻ってきた。
未だに父だった男の死体は洞窟内に残っていた。
アルベリクは男の死体を治す。
悪魔の能力の三つ目
相手の身体機能の操作だ。
男の傷はあっという間に消え綺麗な死体になった。
そこにアルベリクは魂を入れる
男の心臓が再び動き出し、
男は立ち上がった
「っひぃ!きっ貴様何が目的だ!」
「お前の心意を聞きたい。お前は本当にレイラを奴隷商に売り飛ばしても構わないと思っているのか?」
「はっ、そんなことか・・・思っているさ。所詮は獣人族の安物娼婦が産んだ獣人だ!俺達人族とはどうしようもない差があるんだよ!俺達人が獣を煮ようが焼こうが犯そうが売ろうが勝手だろ?たまたま見目のいい獣の子だったから高く売れると思って適当に育てた、そして売りごろになったらさっさと売り払うつもりだった。悪いか?」
「このクズが。お前は本物の悪魔もドン引きのクズ野郎だ。類猿人だ。お前の理屈で行けば俺はお前みたいな家畜の豚猿を煮ようが焼こうが炒めようがたたきにしようがいいはずだ。だから今から俺がお前をミンチにして穴に埋めようがお前は何も言わないはずだ?言わないよなっ!」
アルベリクは男の腹を蹴飛ばす
男を掴んで壁に叩きつける。
男は腰から壁にめり込み、壁に挟まった。
腰だけ壁に支えられ、手足をばたつかせている。
アルベリクは手足を切り落とす。
「豚は黙って飼い主の言うことを聞け」
アルベリクは男の口を切り裂いて喋れないようにする。
「豚に性の権利はない」
アルベリクは青黒い球体を作り男の股間に当てる
青黒い球体は男の肉と周囲の石を吸収して血に濡れた石の固まりになった。
「ーーーーーーーーーー」
男は声にならない叫びをあげる。
「さてと内蔵の処理に取りかかるかな」
アルベリクは男の腹部を切り裂く
腹部はパックリと口を開き腸が零れ始めた。
「ほら、これがお前の腸だ。汚ならしいなっ!」
アルベリクは腸を引きちぎる
「ーーーーーーーーーーーー」
アルベリクは引きちぎった腸を片手に言う
「悪い悪い取れちった。借りたものはちゃんと本人に返さないとねー」
アルベリクは血にまみれた内蔵を男の口に突っ込む。
「あーあ折角のおニューの手袋が台無しだ」
アルベリクは手袋を男の腹部の口に突っ込む
「じゃあね?豚猿?岩と仲良くしなよ?」
アルベリクは洞窟の外に出て洞窟の内側の壁を爆破した。
地響きと共に洞窟が崩れ穴は塞がった。
「喰らう価値もない・・・ライトどうかしたか?レイラが?自殺を試みた?止めろ!今すぐ!俺もすぐ行く」
アルベリクは高速で夜の空を翔ぶ




