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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

『灰冠の独逸』―国家は何度でも過ちを選ぶ―

作者:春夏冬 響
最新エピソード掲載日:2026/04/14
平凡な日常に退屈していた、どこにでもいる一人の男子高校生。

「普通のままで終わりたくない」
そんな、ありふれた願いを抱いた彼は、ある日“契約”を交わす。

それは歴史をやり直す権利。

気づいた時、彼は一つの国家となっていた。
広大な領土、無数の国民、そのすべてを“自分”として感じる存在。

彼が転生したのは、後に「独逸」と呼ばれる国。

歴史を知る彼は確信する。
この国は、やがて破滅する運命にあると。

ならば変えればいい。
戦争を回避し、誤りを正し、正しい選択を積み重ねれば

そうして迎えた結末は。

崩壊だった。

国家としての死と同時に、彼の意識は再び過去へと引き戻される。

何度でもやり直せる。
そう思った。

だが、繰り返すたびに理解していく。

どれだけ選択を変えても、
どれだけ正しい道を選んでも、

歴史は必ず、破滅へと収束する。

戦争を避ければ内側から崩れ、
勝利を掴めばその果てで瓦解する。

成功すら、崩壊の原因となる世界。

それでも彼は選び続ける。
国家として。
人間として。

やがて彼は気づく。

このループには、“出口”があると。

第二次世界大戦に勝利すること。

だがそれすらも、本当に正しい条件なのかは分からない。

これは、何度滅びてもなお選び続ける物語。

国家は何度でも過ちを選ぶ。
そして、その選択を止められない者の記録である。
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